0184話『利根の退屈しのぎと筑摩の熱騒ぎ』
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たので私はちょうどいいので筑摩に聞いてみる事にした。
「筑摩、お前は普段から利根を甘えさせ過ぎじゃないのか……? こういう事態であたふたしていたらダメだと思うぞ」
「あはは……すみません。でも大切な姉さんですから構いたいんです」
「そっか……。それじゃたまには筑摩も私にも甘えてもいいんだぞ? なにかと筑摩も疲労が溜まっていた証拠なんだから発散するのもありだと思うんだ」
「でも……」
「でも、じゃない。何度も言うけど筑摩にも甘えは必要だ。だから無理してそうだったら私から筑摩を構いに行くぞ?」
「提督もたまには強引なんですね……」
「たまにはは余計だよ……まぁそれくらい言い返せれば大丈夫か。少し休んだら栄養のつくものを買って来てあるからそれを食べて早く元気になる事。いいね?」
「わかりました……」
そして筑摩は安心したのか私の手を冷やし代わりにしながらも眠りについた。
そこに利根が準備を終えたのか部屋に戻ってきた。
「提督よ! 準備できたぞ!」
「ちょっと静かに……今やっと筑摩が眠りについたところだ」
「そ、そうか……」
私は利根の持ってきた水とタオルで一回絞って筑摩の額に乗せてやった。
「しばらく安静にしていればなんとかなるだろう。それでも治らなかったら明石に相談に行くんだな」
「わかったのじゃ。しかし、筑摩の奴安心し切った顔をしとるの。よほど提督のおかげでリラックスできたと見る。姉としては少し悔しいのう……」
「利根もたまには逆に筑摩を甘えさせてやれ。筑摩は利根の事を第一に考えて少し自分の事を蔑ろにしている傾向があるから」
「わかったのじゃ。吾輩も少し頑張ってみるかのう!」
「その意気だ」
その後は少しして後は利根に任せて私は暇も潰せたので執務室へと戻ろうとしたんだけど、
《筑摩さん。本当に安心していましたね》
「そうだな榛名」
《やっぱり提督の身は皆さんに必ず必要ですから提督も無茶をしてはいけませんからね?》
「わかっているよ」
それで私と榛名はそれから色々と会話をしながら戻っていくのであった。
筑摩が治っている事を祈って……。
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