幻想御掌3 -魔の手は身近にまで-
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にガタッという音が電話越しに聞こえる。
何度呼んでも相手からの返事はない。
私は通話を切って、すぐさま地面に降りた。
「……っ。」
ギリッと歯をくしばり、握っている携帯に力を込めると別の着信が入った。
─湊(お兄ちゃん)─
私は確認するよりも先に通話ボタンをタップし、耳元に近づけると先程酷い別れ方をした相手の声。
『今何処にいる!?』
「……いつもの公園。」
『何が…あった?』
私の声で何かを察したのか湊は私に問いかける。
「佐天さんが……倒れたの……」
その一言で電話越しから黒子の声と湊の声が聞こえた。
『……今から黒子を美琴の所に向かせる。(お兄様!?)美琴、そっちは頼む。』
「……分かった。」
私は黒子が来る数分がもどかしかった。
あの電話、私がもっと早くから気づいてあげればあの電話を受けることは無かったのでは?
歳上として先輩として何か彼女を支える事は不可能だったのか?
考え出せば切りがない。
「お姉様!」
「…黒子。」
「初春からも連絡がありましたわ、今から初春の元に行きますの。」
「えぇ、お願い。」
私は黒子の能力である瞬間移動で初春さんと合流することにした。
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