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転生とらぶる
ペルソナ3
1843話
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、屋上とかでもよかったんじゃないか?」
「あのね、この時季の昼休みよ? 屋上で昼食を食べようって人は一杯いるわよ」
「ふーん。……で、毎時間俺を見捨てて自分だけ避難していたゆかりが、今更何の用件だよ?」
「拗ねないでよ。しょうがないでしょ? もしアクセルがいる場所に私も一緒にいたら、色々と面倒な事になっていたのは確実なんだし」
「それはまぁ……」

 実際、俺とゆかりの間にある噂だけでも色々と大きかったのに、そこにプラスして俺と桐条の噂までもが広がったのだ。
 当然のように周囲がうるさくなるのは確実だった。

「まぁ、取りあえずご飯食べましょ。……って、こうやって強引に連れてきておいてなんだけど、アクセルのご飯はあるの?」

 そう言うゆかりの手には、コンビニの袋がある。
 その袋から出てきたのは、卵サンドと野菜サンド。それと野菜ジュース。
 うん、女子高生の昼食として考えれば、そんなにおかしくはないか。
 他にもウェットティッシュとかもあるが、それは今は特に関係ないだろう。

「ああ、俺の方も弁当の準備は出来てるから心配はいらない」

 そう告げ、空間倉庫の中から出来たての釜玉うどんを取り出す。
 ……そう、荒垣と一緒に作って、その作り方を覚えた釜玉うどんだ。
 作るのが簡単で、それでいながら味も美味いという事もあり、暇な時間に釜玉うどんを作っては100円ショップで買ってきた使い捨ての紙の丼に適当に入れておいたのだ。
 器は安物なので、それこそ食い終わったらそのまま捨ててもいいから、後片付けも便利だ。
 釜玉うどんは美味いのだが、その美味さはあくまでも卵が半熟で熱々の時だけ。
 冷えると、食えない程じゃないが、味はかなり落ちる。
 そういう事を考えると、時間の止まっている空間倉庫は便利だよな。
 そう思いながら視線を向けると、何故かそこでは身体を振るわせているゆかりの姿が。

「どうした?」
「あのね……お弁当に釜玉うどんを持ってくるなんて、馬鹿じゃない? てか、馬鹿じゃない!」

 いつもの口癖が教室の中に響くのだった。
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