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俺のペットはアホガール
顔が怖い生徒と幸せ笑顔の生徒の場合 おまけ
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「さ、生徒会命令よ! 鞄の中を見せなさいっ」

まずは頭をかき「めんどくせーな」と言っている最籐くんの鞄を受け取りました。

入っている物は…普通ね。いえむしろすごい? 辞書や参考書まで入っているもの、重くないのかしら? その他、沢山の勉強道具が入っていてさすが最籐くんっという感じでした。

「ありがとうございました。次は…」

「ワタチだね♪」

本日のメインイベント。アホのちよ子。彼女の行動は全く読めないわ。まず何を考えているのかが分からない、そして常に言動がアホとしか言えないようなことばかり、小学生の頃から少しも成長していません。
…貴女は同じ顔をした六つ子の長女ですか、永遠の小学生ですかっ。


「は〜い、どうそ〜♪」

「どうもって重たっ!?」


ど、どうしてこんなに重たいのですか!? 受け取った千代紙さんの鞄は今まで持ってきたどの鞄よりも重たいです。先ほど持った、辞書や参考書が入っていた最籐くんの鞄よりも重たいのです…どうして?


「お、重いので地面に置いてから見ますね…」

「え? そんなに重たかった?」

「お前…なに、そんなに詰め込んで来たんだよ…」

「なにって―」


二人の会話を上から聞き流して、鞄のチャックを開けます。


「…は?」


少し開けると甘い匂いと、黄色。全開に開けると

「……バナナ?」


鞄いっぱい、めいっぱいに詰め込んだ、バナナ。
鞄の中はキチギチのバナナと熟したバナナが底の方で潰れたのでしょうね、甘い匂いでこもっていました。


「バナナだけじゃないんだなー、これが!」

「…は?」

「ジャーン!」と言いながら自慢げに取り出した物は、板チョコ。「これを溶かして自家製チョコバナナを作ってみんなでお昼に食べようよー」と千代紙さんは平然と言います。


「……千代紙さん」

「なに? りっちゃん??」

「勉強道具…はどうしました? 鞄の中、バナナしかないんですけど…」


ハッ! と驚いたような顔をした後


「忘れちった、てへぺろっ「フンッ!」 ゴフッ」

当然といえば当然ですが、最籐くんにバナナを投げつけられました。顔面にクリーンヒットです。
勉強道具を忘れた言い訳に彼女は

「だって、世界一美味しいチョコバナナをみんなで食べたくて!!」

「いるか、そんなもん」

「あっくん、ヒドイ! りっちゃんはわかってくれるよね!?」


りっちゃんはわかってくれる…ですって? 彼女のアホさには、本当に見ていて腹が立ちます。
世界で一番美味しい食べ物がチョコバナナですって…?


「世界で一番美味しいのは、海苔巻き(太巻きも可)に決まっているでしょぉぉお
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