???第二章 汚された草競馬大会-5-?
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競馬場中央にある巨大スクリーンに写真が映し出されコマ送りで映像が流れる。ピシピシピシと一枚一枚、映像が流れ動き……
――そして。
「お、おぉぉぉ!! ゆ、優勝者は無名の飛び入り参加のルシアだぁぁぁああ!!」
「おぉぉぉぉーーーー!!」
「「やったー!」」
会場からは大声援と拍手喝采だ。他の観客たちに混じって傍観していた、シレーナとランファも抱き合い喜びを分かち合う。
ルシアと男の勝敗が分かれたのはほんの数ミリの差だった。ほんの少しだけフレアが他の馬と比べて足が長かったため灰色の馬よりも先にゴールテープを切れた、それだけのことであった。
それでも勝ちは勝ちに違いない。ルシアの勝利だ。
「かっ……勝ったぁ…」
今まで全力で頑張ってきたため肩の力が抜けてふにゃりと地面に座り込んだ。
「プルル…」
「おつかれさま。フレア」
鼻先をおつかれと顔に摺り寄せてくるフレアに優しく言葉をかけ、鼻を撫でてあげる。嬉しそうな顔をしている。一人と一匹共に。
――初挑戦で初勝利という大金星でルシアの初めての競馬大会は幕を閉じた。
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