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TOHO FANTASY T
トンネルでの戦い
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際立つが、決してメフィストフェレスのような都合主義が適うはずもない。

「バイクでタックルなんて危ないわね…。…まぁいいわ、霊符っ!夢想封印っ!」

霊夢は片手でハンドルを操作し、もう片手を上に掲げて宣言すると、光が身体から迸って具現化する。それらは横を走行中の神子に光弾が向かっていき、追尾するかのように走り抜ける。

「…悪いですね」

彼女の攻撃を皮肉った神子はスピードを下げると、光弾はトンネルの地面、コンクリートに炸裂したそのまま爆発が発生し、バイクのエンジン音に引きを取らぬ大音を立てて瓦礫と化す。それらは近代の雪崩の模倣そのものであった。

「──あなたに私は倒せない」

神子は真後ろから仲間目がけて斬りかかったのだ。一度速度を下げてから、再び猛スピードを出して牙を剥く。真正面に入るは霊夢の仲間。抵抗手段の一つも持たない彼女にとって、一瞬一瞬が長く感じられた。浴びる風の寒さに併せて、その恐怖心は唇を震えさせた。

彼女は怯えていたのだ。すぐに前方の霊夢はバイクを横にずらし、前に斬りかかった神子の攻撃を空振らせる。
神子は空振った影響で隙を作ってしまう。バランスを若干の時間失い、攻撃する事よりも安定性を計っていた。

「今よ!霊符・夢想封印っ!」

その瞬間、神子のバイクに夢想封印が直撃し、バイクは爆発を起こして崩壊した。光は内部からバイクを炸裂させ、その閃光は燦爛を伴わせた光陰の爆発を起こしたのである。走り去るバイクから見た瑪瑙は輝き、その音の中で断末魔が無残にも轟いていた。

「うわあああああああああああ!!!」

神子の叫びを遠くに、霊夢たちはそのままトンネルを走行した。駆け抜ける2人は戦闘に疲れ果て、気さえ抜け落ちそうなほど疲弊を募らせていた。

◆◆◆

「たった今、PYT研究所においてPDM担当課を務めておられた豊聡耳神子氏が脱走犯の攻撃を受けて大怪我をしているとのことです。──また現在、彼女たちはB区へ向かって走行しています。彼女たちは先回りした大多数の警察隊が脱走犯の攻撃を被らせ、何人も怪我人を出させています。…近隣住民の皆さま、決して彼女に近寄ってはいけません!」

テレビの中でアナウンサーはそう伝えていた。それを見た博士と音だけ聞いたパチュリーは、聊か困惑した情を浮かべていた。缶コーヒーを片手に、遠くの景色を見つめていたパチュリーに太陽の温もりが優しく被る。そして少しの静寂の後、開口彼女は不穏に包まれたかのような不安な声で話し出した。

「神子、やられたようね…」

「神子でも手を焼く──流石は霊夢と言ったところか」

「私達も侮ってはいけないようじゃない?…何か対策でもあるのかしら、にとり」

「…幻想郷から連れてきた、余り物の奴隷たちを兵士にして送る。奴等
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