第三十六話
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の演習は何回か見てきたが、うちの主力じゃない連中……普段は遠征とかを主にやってる奴らに負けてるしな。しかも割りと惨敗。
普段は遠征と言えども、日々の訓練を怠ることは当然しない(望月とかも何だかんだで参加してる)訳で。
おまけにこちらには全艦娘での撃沈数圧倒的一位の木曾が居るわけで。他の提督にしてみたら面目丸潰れだろう。
ちなみに、撃沈数ランキングは青葉情報。一体どこまで調べてるんだ、つーかどうやって調べた。
「まぁね。僕が優秀だからかな嘘ですごめんなさい何でもないです痛い痛い痛い痛い!艦娘が本気で常人の手を握らないで!潰れる!潰れる!」
台詞やら言い方やら顔やらにイラッときたので、握手したままの提督の手を握る俺。最近、握力が百五十を超えました。いえい。
俺は程々の所で提督の手を離す。なかなか痛そうだ。
「ふぅー、痛かったー。亮太さんに似て力強いねー。」
いや、ここまでじゃあねぇだろ。
「で、話の続きだけど。今回の編成を伝えとくね。旗艦に長門。それで、木曾、赤城、摩耶、時雨、それで君の六人だ。」
「おいこら待て色々言わせろ。」
さっきの話をぶち壊してくれるような編成だった。
「何でまた各艦種の最強クラスを。」
長門さんと言えば、我が鎮守府では提督、大淀さんに次ぐ発言力の持ち主であり、第一船隊の旗艦。
木曾は言わずと知れた化け物。『鬼神木曾』の二つ名を持ち、第二船隊旗艦。
赤城さんは第四船隊の旗艦。自身の火力もかなりの物だが、他の艦へのサポートに徹したとき、その艦隊の戦力は二倍になると言う。
時雨は恐ろしく正確な体内時計と運を持っている(時雨に言わせれば悪運らしいが)。第三船隊の旗艦でもある。
摩耶さんはこの鎮守府一のオールラウンダー。第一船隊の副旗艦。対空射撃に至っては、木曾を超える人。
相手の鎮守府そのものを潰す気かよ。
「いやー、トラックには全力で行かないとね。同期の腹立つ奴が居るんだよ。」
そして、提督の理由はかなり器の小さい解答だった。こんなのがここのトップで良いのかよ。
「んで、何でまた俺?」
こっちの方が大問題な気がする。まだ実戦五回程の新人なのに。
―どこかの空間―
「あ、どもども!青葉ですー。今回、なかなか二号さんが頭おかしいこと言ってくれたので、神様の代わりに説明しに来ました!
確かに、二号さんはまだ五回しか出撃していないのは事実であり、経験不足は否めません。
しかし!そんな人の成績をご覧下さい!」
青葉はあなたに一枚の紙を見せる。そこには、こう書いてあった。
『二号さん 戦績
総撃沈数
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