第十三幕:虹はいつまで見えている?
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こそ!」
七夏「くすっ☆ それじゃ、私、着替えますね☆」
時崎「ああ」
七夏ちゃんは、試着室のカーテンを閉めた。
まだ七夏ちゃんの水着姿が頭から離れず、顔が熱い・・・。
七夏「柚樹さん! お待たせです☆」
時崎「お疲れ様!」
七夏「くすっ☆ あっ!」
俺は七夏ちゃんが、かぶったままの帽子を取り、そのままレジへ持ってゆく。七夏ちゃんも後を付いて来て、水着を購入した。
時崎「はい! 七夏ちゃん!」
俺は、再び帽子を七夏ちゃんの頭にかぶせてあげる。
七夏「わぁ☆ ありがとうございます! 大切にします!!」
・・・前にも聞いたこの言葉、そして嬉しそうな七夏ちゃん。これは今後も味わいたいなと思う。店を出ると、優しい光の太陽と目が合う、日は傾いて、あの時から結構な時間が経過しており、これから海へ戻るのは無理だと思う。
時崎「七夏ちゃん! 夕日綺麗だよ!」
七夏「はい☆ えっと・・・ごめんなさい」
時崎「え!?」
七夏「私のお買い物で、時間が無くなっちゃったから・・・」
時崎「俺は楽しかったよ!! また、七夏ちゃんと海に来れるといいなって思うよ」
七夏「はい☆ ありがとうです☆」
時崎「七夏ちゃん! 一枚いいかな?」
七夏「はい♪」
夕日を眺める七夏ちゃん・・・先ほどよりも表情は優しく思える。今日はもう帽子をかぶってなくても良さそうだが、「夕日と帽子をかぶる少女」という組み合わせも良い思い出だ。俺は、後になっても話題が弾んでくるような写真を、沢山撮りたいと思う。
時崎「ありがとう。七夏ちゃん!」
七夏「はい☆」
時崎「他に何かお買い物とかある?」
七夏「えっと・・・少しお買い物が・・・」
時崎「じゃ、それを買って帰ろう」
七夏「はい☆ ありがとうございます!」
時崎「あっ、『帰ろう』って俺が言うのも変だね」
七夏「くすっ☆ そんな事はないです☆」
七夏ちゃんの、お買い物・・・「海苔」「あおさ海苔」「あさり」等・・・夕飯の材料のようだ・・・。
時崎「お味噌汁の材料?」
七夏「はい☆ お味噌汁には、あおさ海苔とあさり、こっちは、おむすびの海苔で、一番摘みの○印がお勧めです☆」
時崎「そ、そうなの!?」
詳しくは分からないが、楽しみなのは確かだ。
七夏「今日は、あおさ海苔とあさり・・・どっちにしようかな? 柚樹さんはどっちがいいですか?」
時崎「あおさって!?」
七夏「お味噌汁によく合います☆ 香りも楽しめます♪」
時崎「そうなんだ」
七夏「では、今日は、あおさ海苔でいいですか!?」
時崎「俺は、あおさでもあさりでも、その両方でも!!」
七夏「くすっ☆ では今日は、あおさ海苔で、明日はあさりにしますね!」
時崎「ありがとう。楽しみにしてるよ
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