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翠碧色の虹
第十三幕:虹はいつまで見えている?
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・」
時崎「優しい緑色、セブンリーフみたいだねっ!」
七夏「はいっ!!!」
時崎「わっ! びっくりした!」
七夏「わ、私!!! これにします!!!」
時崎「な、なんかよく分からないけど、決まったみたいで良かったよ」
七夏「えっと・・・ちょっと試着・・・してみますね」
時崎「え!? 試着・・・あ、ああ」

・・・水着と言っても、衣装だから試着してからでないと決められない・・・か。七夏ちゃんは、店員さんに試着を申し出てから、試着室に入ってゆく・・・。
俺は、七夏ちゃんの着替えを待っている間、店内を見て回る・・・おっ! これは!

七夏「柚樹さん・・・」

七夏ちゃんの小さな声が耳に届く。振り返ると、試着室のカーテンから顔だけ覗かせていて、これが結構可愛い。一枚撮影したくなる気持ちを堪え、これは俺だけの脳内に留めて独占しておこう。

時崎「七夏ちゃん! サイズとかどう?」
七夏「えっと・・・」

七夏ちゃんは、カーテンをそっと開けて、試着した水着姿を見せてくれた。これは可愛い!!! ・・・けど、それよりも俺は、下着の上から身につけている水着姿の女の子というのを初めて見たので、そっちの方が気になってしまった・・・。七夏ちゃんの下着姿と水着姿を同時に見てしまった事になって動揺を隠し切れない。七夏ちゃんは恥ずかしくないのだろうか? と、とにかく、あまり黙っている時間が長くなるのは良くない。

七夏「ど、どうかな?」
時崎「可愛い!!! よく似合ってるよ!!!」
七夏「良かった♪ 大きさも丁度良くて、とっても動きやすいです♪」

そう言うと、七夏ちゃんはその場で、くるっと一回転して見せてくれた。

七夏「おかしくないですか?」
時崎「とっても可愛いと思うよ!」
七夏「じゃあ、これにしま・・・ひゃっ☆」

俺は七夏ちゃんの頭に、店内で見つけた帽子をかぶせてみる。今日、海で強い日差しの中、少し眩しそうな表情が多かったから、帽子があった方が良いと思った。

時崎「うん! よく似合ってるよ!」
七夏「柚樹さん・・・この帽子・・・優しい緑色・・・」
時崎「その帽子、気に入ったのなら、買ってあげるよ!!」
七夏「え!? いいんですか!?」
時崎「どっちかって言うと、俺のお願い・・・かな?」
七夏「え!?」
時崎「その帽子をかぶった七夏ちゃんを、撮影したいっていうお願い」
七夏「あっ!」
時崎「七夏ちゃん、帽子が似合うのは、よく知っているから!!」
七夏「くすっ☆ ありがとうです!!」
時崎「じゃ、帽子は買ってあげるから!!」
七夏「あ、そういう意味の『ありがとう』じゃなくて・・・」
時崎「『そういう意味』にしておいてよ」
七夏「・・・はい! そういう意味でも、ありがとうです☆」
時崎「こちら
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