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翠碧色の虹
第十三幕:虹はいつまで見えている?
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、以前に来た事がある場所だ。けど今は、あの時よりも落ち着いて海を見渡せる為か、色鮮やかさが増している気がする・・・探していた人が目の前に居るからかも知れない。

七夏「人が、結構居ますね☆」
時崎「皆、楽しそうだね!!」
七夏「はい☆」
時崎「七夏ちゃんは、海に遊びに来る事はないの?」
七夏「今年は、海に来たの、初めてになります」
時崎「海に入れないのが、ちょっと残念かな・・・」
七夏「くすっ☆ 水着、持ってきてませんので」
時崎「せっかくだから、この近くで買うとか!?」
七夏「はい☆」
時崎「え!?」

・・・何となく言ってみたけど、否定されない事に驚いた。海で七夏ちゃんの水着姿が撮影できれば、それはとても魅力的だと思う。けど、あからさまに、それを望むのはどうかと思う。ここでこの話題に乗るのは、考え物かも知れない。

七夏「!? どうかしました?」
時崎「い、いや・・・七夏ちゃんに、否定されると思ってたから」
七夏「くすっ☆ 丁度、新しいのがあってもいいなって、思ってましたので☆」
時崎「そ、そうなんだ」
七夏「ここちゃーと、海に来るお話もありますので☆」
時崎「天美さんと?」
七夏「はい☆ だから、その時用に・・・って、思って・・・」
時崎「それじゃ、今から見に行く?」
七夏「えっと、いいんですか?」
時崎「勿論、構わないよ」
七夏「ありがとうです♪」
時崎「あ、その前に、ここで写真いいかな?」
七夏「はい☆」

俺は、海を背景に七夏ちゃんを撮影する。強い日差しを受けた七夏ちゃんは、少し眩しそうな表情だが、これも素敵な思い出になるはずだ。

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

写真撮影の後、七夏ちゃんの水着選びに付き合うことになった。水着姿の七夏ちゃんは、魅力的だと思うけど、もっと大切な事は、七夏ちゃんの好みを知る事だと思う。

七夏ちゃんは、水着をいくつか選んでいるが、どれも「可愛い系」のタイプだと思う。色の好みは青、緑、桃、白といった所か・・・。予想はしていたが、やはり結構時間が掛かりそうだ。

七夏「えっと・・・どれがいいかなぁ・・・」

独り言なのだろうか・・・。ここで俺が答えてしまうと、七夏ちゃんの好みが分からなくなってしまう。七夏ちゃんは俺の意見に合わせてくる可能性があるからだ。

七夏「柚樹さん!」
時崎「え?」
七夏「どう・・・かな?」

独り言ではなかったようだ・・・七夏ちゃんは、自分の前に水着を重ね合わせて、はっきりと訊いてきている。この場合、どう答えるべきなのか。

時崎「七夏ちゃんは、どれがいいと思うの?」
七夏「えっと・・・私は、この優しい緑色がいいかなって、思ったんですけど、こっちの青色も可愛いなって・・・でも、青色のは持ってるから・・
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