第十三幕:虹はいつまで見えている?
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も美味しいよ」
七夏「くすっ☆」
凪咲「それでは、私はいいかしら?」
時崎「あ、すみません! 凪咲さん」
凪咲「いえ。何かありましたら、お声を掛けてくださいね」
時崎「はい」
凪咲「失礼いたします」
凪咲さんは、台所へ戻ってゆく。俺は七夏ちゃんの笑顔を撮影しなければならない。その為に、七夏ちゃんが喜ぶ事を考える・・・喜ぶ事・・・。
時崎「七夏ちゃん!」
七夏「はい!?」
時崎「今日は、時間あるのかな?」
七夏「えっと、今日の分の宿題も終わりましたから、大丈夫です!」
時崎「どこか、お出掛けしない?」
七夏「え!?」
時崎「この前みたいに、七夏ちゃんのお勧めの場所とか、お買い物でも付き合うよ」
七夏「わぁ☆ いいんですか!?」
時崎「勿論!! あ、写真撮影もお願いする事になるけど、いいかな?」
七夏「はい♪ よろしくお願いします☆」
時崎「じゃ、今すぐ出掛ける?」
七夏「えっと、ちょっと準備しますから、少し待ってくれませんか?」
時崎「ああ。分かったよ」
俺は、七夏ちゃんのお出掛け準備を待っている。突然のお出掛けとなったので、特に何も調べていなかったから、この街の事を調べておこうかな。そう言えば、俺がこの街に来た目的の場所・・・ブロッケンの虹がよく現れる場所・・・七夏ちゃんは知っているのだろうか・・・。七夏ちゃんは、ブロッケンの虹の事を知らなかったみたいだけど、この街に住んでいない俺が知っているくらい、有名な場所だから、知らない方が不自然のような気がする。七夏ちゃんが虹の事を避けている可能性を考えると、今、この事は聞かないほうがよさそうだ。
七夏「柚樹さん、お待たせです☆」
時崎「お、気合入ってるねっ!」
七夏「くすっ☆ ありがとうございます☆」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
俺と七夏ちゃんは、とりあえず、駅前の新しい商店街を目指す。
時崎「七夏ちゃん」
七夏「はい!?」
時崎「この街で、七夏ちゃんお勧めの場所ってある?」
七夏「お勧めの場所ですか?」
時崎「そう、この前、七夏ちゃんが教えてくれた、海が一望できる場所のような所」
七夏「海・・・と言えば、この先に海岸と砂浜があります☆」
時崎「あ、その海岸ならこの街に来た初日に見たかも知れない」
七夏「そうなのですか?」
時崎「恐らく・・・」
確か、海岸で後姿が七夏ちゃんに似ている少女とお話した・・・その時は、七夏ちゃんを探す事ばかり考えていたので、あまり海や砂浜の事をよく見ていなかった。
七夏「海・・・見てみます?」
時崎「そうだね。せっかくだから、海で七夏ちゃんを撮影したい」
七夏「くすっ☆ では、私、案内しますね♪」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
七夏ちゃんの先に海が広がる。やはり
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