暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
7部 中学生編
5章 文化祭
文化祭パートA
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父さんは」

「残念ながら接待でね」

「そっか残念だね」

 母親の前に一人の中年の男性が私たちの前に来た。
後ろからは娘さんだろうが追いかけている

「あの?」

 俺は母親がいるので前に立ちふさがり

「何の用ですか?」

「もし間違いなければ霧生さんではないですか?」

「はい、どちらさまでしたか?」

 母親は首をひねってその男性に話を返した。

「もしよければこのノートにサインをお願いしても良いですか?」

「そういえばお母さんって」

「流石にここでは、これでいいかしら」

母親はハンカチをその男性に渡した。

「これは伝説の・・・」

「お父さん」

「すみません、綾先輩とお母さん?うんお姉さんですか?」

「ふふふ。綾ちゃんのお母さんで間違いないわ。別に迷惑じゃないわ。覚えていただいて私もうれしかったから」

 俺の手を引いて母親は歩いて行った。

「あれ何?サインじゃなくても喜んでたよ?」

「引退の時にファンの方にあげたハンカチシリーズ。この世に100枚もないぐらいのレアものだったかな」

「それよりもお姉さんだって」

「嬉しいわ、30代でお姉さん呼ばわりされるって」

「劇は?」

「もちろん見に行くわ」

「プロにも演技指導してもらったからね」

「元ね」

「そろそろだから行ってくるね」

「いってらっしゃい」

 そうして波乱の舞台が幕が開く時間になった。
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