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転生とらぶる
ペルソナ3
1842話
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「ええ、そうよ。だから何も問題ないわよね?」
「そうですね」

 別にゆかりと一緒なら問題がなくなるかと言われれば……正直微妙なところだというのが、俺の素直な気持ちだ。
 ゆかりとの関係は生徒達に色々と知られてるしな。
 ……逆に言えば、それを知らない辺り、鳥海はやはり生徒に対して無関心なのだろう。
 面倒を起こさなければそれでいい、と。そんな感じで。
 桐条がその辺りの事情も考えて俺の転入先を鳥海のクラスにしたのかどうかは……いや、鳥海の性格よりも、ゆかりと同じクラスにするというのが元々の狙いだろうな。

「ああ、それと一応言っておくけど、あの花見の件は皆に内緒でね。別に何か後ろめたい事がある訳じゃないけど、色々とうるさい人もいるから」
「……まぁ、いいですけど」

 ただ、あの花見はTVのニュースで映ったんじゃなかったか?
 なら、今更俺が多少隠したところで、意味はないと思うんだが。
 ……鳥海がそれでいいのなら、それに合わせても別にいいけど。
 廊下を歩きながら周囲を見ると、まだ何人かの生徒は廊下にいて、教室に戻ったりはしていない。
 まぁ、だが、鳥海もそんな事には特に興味もないのか、構わずに廊下を進む。
 鳥海は興味がないのかもしれないが、学生達は俺が珍しいのか、じっとこっちを見ている者もいる。
 まぁ、俺の外見は色々と目立つしな。
 そう考えれば、おかしな話ではない。
 そんな事を考えている間に、2-Fの教室の前に到着する。

「さて、じゃあ私が呼んだら教室に入ってきてね」

 そう言いながら鳥海は教室の中に入っていき、俺はまだ何人か廊下にいる者の視線を向けられながら少し待つ。
 そして鳥海がHRを続ける声が聞こえてきて……やがて、俺に入ってくるように促すような声が聞こえてきた。
 その言葉に、廊下で俺を見ている者達をその場に残して教室の中に入り……

「え!? アクセル!?」

 その瞬間、2-Fの教室の中にゆかりの口からでた驚愕の声が響き渡るのだった。
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