第四話
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ずなってくれますよ。なんせ“彼”は僕が認めた男ですから。」
「ふふ、随分と気に入っているようですな……しかし懇意にしている割には妹君の前に別の娘とくっついてしまいそうですぞ?」
「ハハハ、確かにそれは我が妹にとっては由々しき事態ですね。全く我が弟分なだけあって隅に置けない男だ。まあ、彼が本気で選んだ相手なら私は祝福するつもりですがね。」
そう言いながら青年は“彼”……カイムの方を見つめた。カイムはその視線に気付きこっちを向いて一瞬目を見開くも他に気付かれないように頭を下げた。それに軽く手を振る。
「願わく皆この学院で心身共に成長して自分の道を見つけて欲しいものです。」
そう言いながら青年――オリヴァルト・ライゼ・アルノール――のカイム達を見つめる目はとても優しかった。
こうして七耀暦1204年、3月31日――トールズ士官学校一年《Z組》が発足した。これより少し未来の過酷な運命を知らぬままに――。
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