第四話
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の守護者》は、その胴から自身の首を切り落とされた。地に落ちた首と、首を無くした胴体は石へと戻り、塵となって消えた。
「やったか……!」
「よかった……これで……。」
《石の守護者》が消滅し広場に安堵の息が響く。しかしそこにカイムとフィーの声が響いた。
「まだだ!」
「気を抜くには早いよ……!」
その声を聞いた全員が二人の視線の先を向くと、そこには新たな《石の守護者》二体が唸り声を上げながら臨戦態勢で構えていた。
「そ、そんな!」
「いくらなんでもこれ以上は……!?」
アリサとマキアスの悲鳴が広間に響く。ここにいる半分以上が道中と《石の守護者》との戦闘で既に限界に近く、これ以上このレベルの魔物と戦えば確実に怪我人が出るだろう。
(くっ、こうなったら一か八か“あの力”を使うしか……!)
黒髪の少年が何かをしようとした時、カイムが全員を庇うように前に出た。
「やれやれ、それじゃあもう一仕事しますかね。」
そう言いながらカイムはまるで散歩をするように《石の守護者》達に向かって歩き始めた。その光景に驚いた面々は慌てて制止の声をかける。
「ち、ちょっと待って!」
「いくらなんでも無茶です!」
紅髪の少年と眼鏡の少女の悲鳴のような声を聞き流し更に歩く。まるで他の皆を『巻き込まないように』。その姿に《石の守護者》達は僅かに動揺するもやがて片方が飛び上がりカイムに襲い掛かる。そのままその足で踏み潰され爪で切り裂かれると思いきやカイムの姿はそこにはなく、いつの間にか宙に飛び上がっていた。
「雷よ、我が剣に集え……。」
宙に飛んだカイムの刀に白い雷が集まる。そして壁に近づいた瞬間、カイムは壁を本気で蹴り飛ばし《石の守護者》達に突撃する。
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
二体の間にカイムが飛び込んだ瞬間、白い雷を撒き散らしながら円形の衝撃波が二体を襲う。その衝撃波は斬撃の嵐で現に二体の体には大量の深い切り傷がつけられていた。そして再び飛び上がったカイムは先程以上の雷を纏った刀を落下しながら振り下ろした。
「奥義、雷神烈波!!!」
その衝撃と雷に襲われ二体は吹き飛び壁に激突、そのまま地面に落ちた後完全に消え去った。
「まあ、ざっとこんなもんだ。」
その光景に唖然とする皆ににカイムは余裕の笑みを浮かべながらそう言った。
あれからカイムは他の皆から質問等を次々と振られていたが後でちゃんと答えると約束しその場を収めた。そして次に話題になったのは一体目の《石の守護者》と戦った時に起きたあの現象。全員が淡い光につつまれラインで繋がっ
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