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英雄伝説〜光の戦士の軌跡〜
第四話
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るカイムはあの程度なら負けはしないが多少の手傷は負うかもしれないと判断し加勢することにした。


「フィー、左を頼む。俺は右をやる。」

「了解《ヤー》。」


咄嗟に分担を決めた二人はそれぞれ武器を構えると一気に駆け抜ける。


「くっ……!」


二人のスピードによって吹いた風に驚きユーシスは一瞬手で目を覆った。そして手をどけると自分の周囲にいた魔獣は全て死体になっていた。


「……別に手を出さなくてもよかったが?」

「いいじゃないか。久しぶりにあった友人に対する挨拶みたいなもんだ。」

「フン、随分と物騒な挨拶もあったものだ。……まあいい、久しぶりだなカイム。」

「ああ、久しぶりだなユーシス。ちなみにお前の後ろにいるのがフィー、フィー・クラウゼルだ。」

「よろしく、ブイ。」

「っっっ!!」


久しぶりにあったカイムに対して、口調こそ変わらないがマキアスの時と違いあきらかに穏やかな声色で話していたが、いつの間にか後ろに立っていたフィーに驚く。ユーシスもまたカイムの実力をある程度知っておりこの程度ならやれるだろうと別段驚いてはいなかったのだがフィーの存在は完全に予想外だったようで後ろを向いて驚いていた。


「いつの間に……ということはさっきの魔獣の半分は……。」

「そう、私。実際は四割くらいだけどね。」


その言葉に再び驚くユーシス。自分よりも明らかに年下、例え同い年だとしても体格が劣るフィーがあの数の魔獣の半分近くを倒したとは信じ難かったようだ。思わずカイムの方を見て彼が無言の肯定をしてようやく信じたようだ。


「全くお前の知り合いは妙な奴が多いな、この娘しかりあの教官しかり一癖も二癖もありそうだ。類は友を呼ぶというやつか?」

「それ、軽くブーメランじゃない?」

「……喧しい。」

「さっそく仲良くなったようで何より。折角合流したんだしこのまま三人で出口まで行こうぜ。」

「その必要は無いと思うが。ここくらいの魔獣なら俺達もチームを組んでいた他の連中も苦戦する事はあるまい。」

「いや、俺の予想が正しければこういった場所の終点には……。」


共に進もうという提案を拒否したユーシスにカイムが一緒に行く理由である自分の予想を言おうとした瞬間、静けさに包まれたダンジョンに凶暴な咆哮が響いた。


「何だ……!?」

「ダンジョンのお約束ってやつさ。出口には門番がいるもんだ。」

「そういえば昔会った時、カイムと一緒にいた愉快そうな音楽家に連れられていった遺跡にも似たようなのがいたよね。」

「いたなぁ。まああれよりは弱そうだがな。」

「お前達はどういう人生を送ってきたんだ……。」

「そこはいずれな、
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