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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0182話『体育の日。怠惰な初雪の災難』
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感じていたのだ。
だから考え事の邪魔をしてはいけないなぁ〜という事で私は叢雲から距離を取った。
……うん。藪をつついて蛇が出てきたらたまらないからね。合理的判断という奴だ……。
だから私はまた白雪姉さんのところまで戻っていった。

「初雪ちゃん……? どうしたの? どこか顔が青いよ」
「なんでもない……。そう、なんでもないよ……」
「そう? それならいいんだけど……辛かったら行ってね」
「うん……」

そして午前をかけて走り込みが終了して私達は午後には何をしようという話題になったんだけど、

「吹雪姉……」
「なぁに、初雪ちゃん?」
「もう走り込みは嫌だから別の事をしよう……」
「んー……まぁそうだね。それじゃ体操関係でもしていようか」

それで私含めて吹雪型のみんなは安堵の息を吐く。
結構みんなも疲れがたまっていたようだから体操関係ならまぁ……という気持ちになったんだろうね……。

「その前にお風呂にでも行こうか。一回走って掻いた汗を流してこよう」
「「「賛成……」」」

それでみんなでお風呂へと向かっている途中で、司令官と出会う。
司令官もお風呂に入りに来たのか桶と着替えを持ってきたのだ。

「あれ……? 司令官もお風呂ですか?」
「ん? 吹雪達もか? 私は演習で汗を掻いたんで少しお風呂に入りに来たんだ」

そういえば……司令官は最近カンストしていない戦艦がリシュリューさんだけになったのか嬉々として演習に参加しているという話を誰かに聞いたね。司令官も物好きだね……。わざわざ演習に参加しようなんてダルイだけなのに……。
私が一人そんな事を思っていたんだけど、

「その……司令官、もっと自身を労わってくださいね?」
「そうよ。指揮官が前線で活躍する鎮守府なんてうちくらいなものよ? 分かってる?」

吹雪姉と叢雲がそれで司令官を少し叱っている。
まぁそうなるのも明白だよね……。
司令官を好いている子は私から見ても結構の数いるから心配になるのはしょうがない……。
司令官も分かっているのか黙って大人しく二人のお叱りに耳を傾けているから。
そんな時に白雪姉さんが私に話しかけてきて、

「……司令官が前線に出張る事態にならないように、私達も頑張ろうね」
「まぁ、そうだね……。だるいけど私もそうならないように頑張る……」

私はそう答えておいた。
私だって司令官を失う事態だけは避けたいし……。
もしそんなことになったらうちの子達は集団で何をやらかすか想像しただけで怖いし……。
だから、

「司令官……初雪も頑張るからあんまり無茶な行動はしないでよ……」

私は司令官にそう言った。
それで私がそんな事を言うとは思っていなかったらしく珍しく司令官も少し目を見開いていたし。
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