第一部 ケイオスクルセイダーズ
名状しがたい幕間の物語のようなもの
18.お酒曰わく酔えよカオス(後編)
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様が仰っていたわ。『男と女は時として化学反応を起こす。何があってもおかしくない』とね」
「何それ!?何語録!?」
丞一のツッコミを受け流し、これは貸しね、と付け加え終わった食器などを下げていた。
「手伝うよ。姉さん」
「いいわよ。そのまま隠れてなさい」
「大丈夫。しっかりフォークの砲門を余すことなくセットしてあるから」
そう言いくるめ。丞一は咲夜共に食器洗いなどを始めた。
「何も聞かないのね」
「何が?」
黙々と二人で皿を洗いまくって数分。流れていた沈黙を咲夜が破ってきた。
「ほら。私、あなたのことを置いてこっちに来ちゃってたじゃない。まあ、だから、その」
しかし、咲夜は言葉が纏まらないのか詰まらせてしまった。
「何?俺がそんなのを気にしてるなんて言いたいの?」
目を伏せてしまった。どうやら図星らしい。
「俺は何も気にしてないよ。言ったろ?あれは俺の罪だ。それに今はこうして会えて、皿洗いなんてできるんだからさ。それに、俺過去を振り返らない人間なんで」
そう言いサムズアップした丞一に咲夜は一瞬驚いたような顔をしてから、ポンっと丞一の頭に手を置いて撫でていた。
「ありがとうね。あと、ただいま」
「どういたしまして。英語で言うとYou'er welcome。おかえり、姉さん」
「てか、俺が幻想郷に来たんだから、言葉的には俺がただいまでもおかしくなくね?」
「それを言っちゃダメよ」
「本当にありがとうね。ジョジョ」
「いやいや、俺も助けてもらったからね。それに暇だったし。さて、そろそろ動かした方がいいな」
「それよりもあなた、今度紅魔館にバイトに来なさいよ。執事の。弾むわよ」
咲夜は親指と人差し指で丸を作る。チャリーンと言う音が鳴った気がした。
「………考えとくわ」
「良い返事を待ってるわ。………そして時は動き出す」
世界に色彩が戻った。
「インテグラぁあぁぁあぁ!!」
早苗は倒れていた。全身フォークだらけで。何でクレイジーダイヤモンドを出していたかは疑問である。が、それがスピンオフでの伏線になることは誰も知らない。
「楽しんでるかしら」
「………ええ、楽しませていただいてますよ」
『ささ、もう一杯。ほれ!あんたも飲みなさい!駆けつけ一杯って奴ですよ!』
丞一は今、博麗神社の屋根の上で飲んでいた。一番目立ちそうなのにだれも注目していないというセーフティープライスを見つけた丞一はそこで一人で飲むことにしたのだ。そして、その数分後、一人の来客があった。
「(出番が)ひさしぶりすね
────────紫さん」
「ほんと、初回依頼出番がなくてお姉さん悲
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