第一部 ケイオスクルセイダーズ
名状しがたい幕間の物語のようなもの
18.お酒曰わく酔えよカオス(後編)
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叩き足りないようだな」ゴゴゴゴ
「もう、ご褒美くれるなんて」
「だめだこいつ何とかしないと」
もはや末期である。もはやどうすることもできない。それでも、魔女友なのは変わりない。たとえ変態でも、切っても切れないものがあるのだ。変な気を起こせば即マスパだが。
「まあ、あそこらへんのバカはほっといて、こっちはこっちで飲みましょうか」
「おい!霊夢!私とアリスを一緒にしないで欲しいんだぜ!」
「もう、魔理沙ったら、恥ずかしがっちゃって?」
「なあ、神便鬼毒酒って知ってるか?」
「すんませんマジ勘弁してください」
十分後、
「そう言えば、紅魔館って外っ面から見たときより中広いよな」
「私の能力の応用で空間を広げてるのよ。お嬢さまの要望でね」
「お掃除大変そうですね」
「掃除、宴会後、うっ!頭がっ!」
どうやら霊夢の中では宴会後の掃除などはトラウマものでめんどくさいらしい。しかし、それでも咲夜と丞一が時を止めて空いた皿などを洗っているのを二人以外は知る由もなかった。
二十分後
「メイド妖精が全然役に立たなくて……」
「嗚呼、金が欲しい……」
「まあ、お二人とも大変ですね〜ヒック、家も家計が大変でしてヒック」
「なあ、頼むから。酒の場でグチるの止めようぜ。みんな萎えるパターンだろ?これ」
酒のせいで言いたいことがあふれ出るのは分かるが(未成年の偏見)。物事には限度というものが存在するのだ。
「まぁぁりぃさぁぁぁぁぁぁ!!」
「だぁぁ!!もう!いい加減消し炭にしたあげくに残機五個くらい減らすぞ!」
「え?残機?何言ってるのこの子。うわー」
その言葉で堪忍袋の緒が切れるどころかペース状になったらしく、魔理沙が無言でマスパを叩き込んでいた。
イエアアアア!!と言う断末魔を上げ消えていた。
「なあ、酒の場で、もういいや」
丞一は諦めた。
三十分後、
宴会会場になっている博麗神社では阿鼻叫喚となっていた。あるものは酒に呑まれ、またあるものは寝ていたりと、バカ騒ぎをしてる輩が大半だ。そして、ここ丞一がいるこの一角もその例に沿っていた。
「……………」
「オルァ!もっと酒もってこいやぁ!酒ぇ!!」
「うわぁぁぁぁん!れいむがぁ、れいむがわらひのおしゃけとったぁぁ!」
「………スー」
霊夢がタチの悪い酔っ払いとかし、魔理沙は泣き上戸、咲夜は夢の世界へ帰還なされた。
そして、極めつけに
「りょうしき(常識)にとらわれちゃぁぁ、いけにゃいんでしよぉぁ!」
ある意味まだ常識人が泥酔していた。頬を朱色に染め瓶をラッパ飲みをしている。もはや、おっさんと何ら変わりな
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