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魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第5章:幽世と魔導師
第127話「強化される妖」
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〈優輝様がどうにかなさるようなので、それまで持ち堪えてください〉

「わかってらぁ!…俺が変わった所、見せてやる!」

 俺はもう馬鹿はやらない。…強くなると決めたんだ。
 あの男のような存在に負けないために……優奈の期待に応えるためにも!

「だから、てめぇら如きに負けてられねぇんだよ!」

 大剣をぶん回し、妖を一気に切り裂く。
 ……戦いは、まだまだこれからだ!









       =司side=





「裏門方面はまだカバーしきれてるね…」

 屋上に来てまず私がしたのは、“祈り”の力で皆の身体強化を上げた事。
 少しずつ上がるように効果を上げたから、違和感はないはずだ。
 皆も気づいているようだけど、不都合はないみたい。

「なのはちゃんは正門側東を、はやてちゃんがその反対。できるだけ撃ち落とすように。アリシアちゃんと私が正面を担当して、フェイトちゃんと神夜君は討ち漏らした奴を倒すようにして。……出し惜しみはするなとは言わないけど、無駄に魔力は消費しないようにね」

「わ、わかった……」

 指示を出して、やってくる妖を見つめる。
 さっきまでより妖の強さは格段に上がっている。
 それでもまだ余裕を持って対処できるけど…人型の奴は違う。

「(遠距離も、なのはちゃんはともかく、はやてちゃんが不安かな……)」

 はやてちゃんは広範囲型の魔導師だ。
 遠距離から撃ち落とすとなると、魔力消費が割と多くなる。
 ……でもまぁ、さすがに対策をしてるけどね。

「っ!来たよはやて!」

「ほんまか!」

「はやてちゃ〜ん!!」

 アリシアちゃんがそういうと同時に、遠くから小さい何かが飛んでくる。
 その存在は真っ先にはやてちゃんの所へ飛んできた。

「リインフォース・ツヴァイ、ここに推参!ですぅ!」

「よぉ来てくれたわ〜!これで私もやりやすくなるわ〜」

「はい!お任せです!」

 飛んできた存在…リインちゃんはそういってユニゾンする。
 これではやても遠距離がやりやすくなった。
 …と言ってもこれでも不安なんだけどね。

「『リニス、そっちはどう?』」

『ちらほら…と言った感じです。今の所大きな被害は出ていません』

 一般人の救助をしているリニスに念話を繋げる。
 やっぱり霊力があまりない一般人は早々襲われないみたい。

「『……いつ例外が起きるか分からないから、警戒は解かないでね』」

『わかりました。……そちらも気を付けて』

 念話を切って、改めて学校周辺を見渡す。
 ……正直、この学校以外はそこまで危険ではないと思う。
 霊力を常人以上に持っている人は危ないだろう
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