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魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
第四十二話 後始末
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の女で充分で……ああでも、弟がいたらなぁって可愛がりたいのもあるのも確かで、頭を撫でて癒されたいなぁなんて、思ってたりなかったり? それが弟以上の関係だなんて、海嶺さんになんて説明すれば……あぁ、こんな時どうすればいいのかなんて、勉強してないから分かりませんぅ〜!」

「あ……あの、リンシア、さん?」

 あまりにも光速で聞き取れないリンシアさんの独り言を、俺は言葉が浮かばないながらも声をかけると、我に戻ったように驚き、目の焦点をこちらに合わせる。

「はっ!? わ、私としたことが」

「だ、大丈夫ですか?」

「はい、冷静です。 ちなみにお子さんは何人欲しいですか?」

「全然冷静じゃないじゃん!?」

「あ、私は何人でも構いませんよ? むしろ子宝には恵まれたいというか……はっ!? わ、私ったら、子宝だなんて……これじゃ、私が子作りを望んでいるみたいじゃないですか。 お付き合いはもっと健全に……で、でも、子どもかぁ……可愛いだろうなぁ」

 あ、また意識がどっかに飛んだ。

「あ、アマネ」

《自分で招いたことですのでデバイスを巻き込まないでください》

「そこをなんとか!」

 なのは達と違ってリンシアさんにまで攻撃はできないよ!?

 穏便に収めたいがために知恵を絞るが、残念なことにこれっぽっちも妙案は浮かばず、

「兄貴ぃ」

「アルフ、どうかしたか?」

「フェイト達が起きたんだけ……ど……」

「あ」

「黒鐘君」

「黒鐘」

「「お兄ちゃん」」

 目を覚ました四人の少女から禍々しいオーラが溢れ、殺意に近い感情を俺とリンシアさんに向ける。

 そしてデバイスを起動させながら、


「「「「その女誰ぇ!!!!!」」」」


「お、お前ら! ここ病室だから!! 落ち着……ぎゃあああああああ!!?」

「問答無用なの!」

「浮気者の旦那には成敗」

「お兄ちゃんは私だけじゃ満足できないの!?」

「私から目を離せないようする!」

 四人の少女の四人の武器、四つの魔法が狭い病室内で激しくぶつかり、俺に迫る。

 俺を助けないユーノとアルフは、しかし病室外の人には迷惑をかけまいと病室内部を強力な結界で封じてくれたようだ。

 なるほど、助かっ……てない!!

「私たちの全力全開、受けてみるの!!」

「や、待て……それ、マジで、ダメだぞ!?」

 なのはをはじめとした四人が一斉に発動させたのは、砲撃魔法。

 もちろん非殺傷設定だし、姉さんとリンシアさんとは反対方向にいるし、彼女たちにも結界は張ってある。

 けど、ここで撃っていい道理はないぞ!?

「「「「全力全開!!」」」」

「や、やめ―
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