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魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
第四十二話 後始末
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四人をまとめて一撃を持って気絶させることで事態を終息させた。
「はぁ、はぁ、はぁっ……」
忘れてはいけないが、一応ここは病室だ。
騒がしい方が姉さんも目覚めるかも知れないけど、病院で騒がしくするのはほかの患者へ迷惑がかかる。
ならばさっさと争いを止めるしかなかったのだ。
そう、これは必要な手段だったんだ。
「こうして俺はまた、罪を背負うのか」
「「いやいやいや」」
大切な四人を倒した罪で天を仰いだ俺に、冷めた目で二人の男女がツッコミを入れるのだった。
「……ええっと、これは一体どういう状況ですか?」
そんなカオスな病室のドアがスライドして開くと、俺の担当看護師――――リンシア・エイル・アンジェラスさんが花束を手に、私服で立っていた。
その表情は、できればこの状況に関わりたくないな〜と言ったような、困り果てた様子だった……お察しします。
*****
気絶した四人は部屋の隅で寝転がし、アルフとユーノに面倒を見させた。
当たり前だけど、四人分の布団なんてないから冷たくて硬い病室の床で寝てる。
まぁそのうち目を覚ますだろう、かなり手加減したし。
そんな混沌を生み出した四人は去ておいて、俺は姉さんが寝るベッドを挟むようにリンシアさんと向かい合うように座った。
リンシアさんが姉さんを診るのは半年ぶりだ。
俺と同じように面倒を見てくれていたから、その間からずっと気になっていたのだろう。
姉さんの胸に右手をそっと置くと、その手は白く発光した。
これはリンシアさんの魔力光、そして行っているのは胸の奥にあるリンカーコアに干渉することでそこから流れる魔力に乱れがないかを測っている。
白の魔力色は、何色にも染まれることから全ての魔導師との魔力干渉ができる特異な魔力だ。
それを持っている魔導師はかなり少なく、管理局でもリンシアさんくらいだろう。
そしてそれを医療面に活かすことで、魔力を持つ全ての患者の様態を瞬時に知ることができる。
リンシアさんが若くして管理局の看護師で偉い立場になれたのは、この能力が大きな理由だ。
「……ふぅ」
検査を終えたリンシアさんは、疲れた様子で息を漏らしながら俺の方を見る。
「問題ないようですね。 最後に検査した時と、何も変わらない」
「そう、ですか」
何も変わらない。
それは最後に検査した時とリンシアさんは言ったが、詳しく言えば『五年前からずっと検査しているが、ずっと変わっていない』が正解だ。
五年前から姉さんは成長も老化もしていない。
まるで時が止まったように、何も変わらない。
血液や魔力はちゃ
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