ペルソナ3
1841話
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それはそれで面白そうではあるが。
「そんな訳で……ああ、シャドウが来たな。狂愛のクビドだ」
俺の言葉が終わると同時に、タルタロスの通路の曲がり角から空を飛んでいるシャドウが姿を現す。
弓を持っているこの天使型のシャドウは、狂愛のクビドという名前になったらしい。
この前15階で桐条達と一緒に探索した際に遭遇し、桐条グループの方でそんな名前が付けられた。
ちなみにカブトムシ型のシャドウは死甲蟲。ゾンビが2匹一緒になっているのはトランスツインズという名前になっている。
色々と何かシャドウの名称にはルールがあるんだろうが、随分とご大層な事だとは思う。
もっとも、別に俺もシャドウの命名権で桐条グループと争うような真似をするつもりはないので、大人しく桐条グループが付けた名称を使っている。
……もっとも、それは俺のネーミングセンスがいまいちだというのもあるんだが。
それこそ、1匹や2匹程度ならともかく、これだけ次々に新種のシャドウが現れてくると、全てに名前を付けるのは難しい。
それこそ、A-1とか、B-2とか、そんな風に記号を付けるのが精一杯だ。
技術班辺りなら、ニーズヘッグとかを見ても分かるように、色々と命名するのは得意なんだろうが。
「ゆかり」
「分かってる、任せて」
俺の言葉に、ゆかりはショートボウを使って狂愛のクビドに狙いを付ける。
ちなみに、そんなゆかりの前には、当然のように子猫の炎獣が存在していた。
ゆかりを守る為に俺が出した物だが……不意にその炎獣が跳躍する。
同時に狂愛のクビドが射った矢が炎獣に咥えられ、受け止められる。
そんな炎獣の行動と同時に、ゆかりはショートボウから矢を射り、次の瞬間には狂愛のクビドの胴体に矢が突き刺さる。
そう言えば桐条達と協力関係を結ぶ事で良かったのは、ゆかりの使う矢の心配をしなくてもいい事だろうな。
一応材料費くらいは支払う必要があるが、店で買うよりは相当安く矢を補給する事が可能になった。
もっとも、正式に向こうと合流するのであれば矢の代金は必要ないとも言われたのだが……残念ながら、こっちにその気はないので、矢に関してはそんな具合で買い取る予定になっている。
ちなみに魔法の籠もった宝石とかそういうのも、俺達が良ければ向こうで買い取ってくれるらしいが……俺達が自分で使う分もあるし、何よりホワイトスターに帰る時のお土産は多ければ多い程いいので、今のところそれは考えていない。
そんな事を考えているうちに、ゆかりと狂愛のクビドの戦いは一方的なものになっていった。
向こうが射る矢は全て炎獣が防ぎ、逆にゆかりの射る矢は次々に向こう命中するのだから当然だろう。
これは勝負がつくのも早いな……そう思っていると、不意に狂愛のクビドがゆか
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