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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十八話 機動六課のある休日 1
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「お前、今まではシングルでもチームでもコンビでも動きが全部同じだったけどよ、最近はだいぶ臨機応変になってきているように見えるぜ。センターらしい動きになってきたんじゃないか?」

ヴァイスさんに言われた事は、自分自身でも感じる事ができていた部分だ。

いろいろと、なのはさんとぶつかったりアスカとぶつかったりしたけど、その中で自分を見つめ直す事ができた。

本当にそう思う。

「皆さんのご指導と、仲間のおかげです」

アタシにしては珍しく、素直な気持ちを口にした。自分でも、この性格は厄介だとは思ってるんですけどね。

すると、ヴァイスさんがクスクスと笑い出した。

「仲間ねぇ、アスカの事か?」

からかうような言葉にアタシは焦った。

「べ、別にアスカだけって訳じゃないですよ!」

思ったよりも大きな声になってしまう。

確かにアスカには助けられたし感謝もしてる。だけど、仲間ってアスカだけじゃないし……って、なんでアタシはこんなに焦っているの?

「へぇ〜」

ヴァイスさんは楽しそうに笑いながら、バイクのエンジンを掛けてアクセルを軽く吹かした。軽快な音が響きわたる。

「よし、いい調子だ。ほら!」

「え?わぁ!」

いきなり鍵を投げてきて、アタシはそれを慌ててキャッチする。

あっぶな〜、落とす所だったわ。

「おし、良い反応だな?」

ニッと笑うヴァイスさん。

「あ、ありがとうございます?」

アタシは微妙に疑問系で返してしまった。





outside。

ティアナはバイクにまたがり、ヘルメットを装着する。

「あの……これ、聞いちゃいけない事だったら申し訳ないんですけど」

準備を終えたティアナがヴァイスに遠慮勝ちに尋ねる。

「ん?」

「ヴァイス陸曹って、魔導師経験ありますよね?」

ティアナは以前からの疑問をぶつけてみた。

たまにヴァイスがアドバイスをくれるのだが、それが的を得ていて的確なのだ。

それだけなら経験者の意見で終わる話なのだが、ヴァイスは今、魔導師として仕事はしていない。

高給取りの魔導師の仕事を手放す何かが、過去にあったのだろうかと思ったのだ。

「……まあ、俺は武装隊の出だからな。ド新人相手に説教くれられる程度にはよ」

そう言ってティアナを見つめるヴァイスの瞳には、僅かな影があった。

「とは言え、昔っからヘリが好きでなぁ。そんで今はパイロットだ」

「……」

何かを隠している素振りが見える。だが、これ以上は踏み込むべきではないとティアナは判断した。

「ほれ、相方が待ってんだろ?行ってやんな」

行った行った、とヴァイスがティアナを促す。

「あ、はい!
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