76鎧武者惨殺中
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げて、秋子の助力を願うお婆さん。ただの鉄製の薙刀で鬼武者である舞に向かって行った。
『もう、そんなにカッカしないでよ、ちょっと休んでて』
鬼武者のデコピン一発で吹き飛ばされ、昏倒させられたお婆さん。
これで真琴の肉体部分を持って行けば、正しい方の天孫降臨でも、自分を巫女で姉とした滅びの儀式でも好きな方が行える。
トラックの幌を裂いて美汐と真琴の体と命を両手に握り、元の道を戻っていく。
その時の舞が「生きたまま神になってやる」と思っていたかどうか、定かではない。
『さあ、皆んなも上がって、私の結婚式よ』
マコピーに魅了されたまま固まっていたヤンキーどもに上書き命令して、境内へと上がらせる舞。
こいつら全員も「捧げる」らしく、生贄でしか無い。
魔物が全て帰ってきた舞は、以前のような人間性は全て失い、栞や佐祐理のように汚染されて闇落ちして、ただの悪鬼羅刹として活動していた。
各家に残されていた掟は正しく、このような化物を生み出す前に、使い魔に憑かれた者や宿主と術者は、どんな例外も無く、必ず殺してしまわなければ一族や人類が滅ぶ。
それはいかなる犠牲を払ってでも行われて来たが、秋子ですら天使の人形に惑わされ、人類側を庇護する考えは失っていた。
元々災厄の妖狐でもあるので、人類を守る考えは持っていないし、破滅させるために来たので間違ってはいない。
『佐祐理〜、帰ったよ〜、美汐と真琴も一緒ダヨ、エヘッ』
自分の本体も別人格を利用して立たせる。舞なら属性違いでも人格を5つ使ってゴーレムを5機操り、空っぽの体は主人格が操作するか佐祐理にまかせて戦える。
儀式を進めるために、何の能力も無い神職や神主は不要だが、勅を唱えるのは自分がやるか佐祐理でも可能、栞にはちょっと無理そうで、美汐が気付いても従わない。
真琴なら正常な天孫降臨になるので唱えさせない。後は祐一が必要だった。
少し戻ってゆうくんの待避所。
鬼二匹に追われて逃げ、もう一匹実の姉らしき鬼が出て、ガッタガタ震えながら命の危機に怯え、頑丈そうな建物に隠れていた祐一だが、舞が狙って投げた鎧武者の首が飛んで来て天井を破壊された。
「アスカーーーー!」
2号機の首が飛んで来て、眼球が幾つかある赤毛猿の首が落ちて来たので、ついアラぬことを叫んでしまうゆうくん。
外に出た所でスイカ栽培している叔父さんに諭されて、自分が今できることをするように言われそうだが、神社の境内なので耕作不可である。
他の建物に逃げ込んだ所で、巫女姿の少女達がいた。倉田の一族で日当が高いバイトと称して佐祐理の親戚も集められていた。
「あ?」
男五人にラッコ鍋、何も起こらないはずもなく。という感じで年頃の女の子に密室で妖狐の体臭を嗅がせ、夜
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