第百十九話 意外な共謀者
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午前10時丁度にフレーゲル内務尚書を除く3人が謁見の間へと入室した。
謁見の間には、壁際中央の豪勢な椅子に皇帝フリードリヒ4世陛下が鎮座なされており。その両脇に国務尚書リヒテンラーデ侯爵と幕僚総監クラーゼン元帥が立って謁見時の介添えを行うべく付き従っており、其処から離れた位置に侍従が2名待機している。
「皇帝陛下におかれましては、ご機嫌麗しく」
皇太子の挨拶に鷹揚と答える、フリードリヒ4世。
「うむ、そちも元気そうで何よりじゃ」
「皇帝陛下、此より話しまする事をお聞きどけください」
「ルードヴィヒ、神妙にどうしたのじゃ?」
神妙な表情で話す、ルードヴィヒを皇帝は不思議そうに見つめた。
「本日、帝国暦483年8月5日は銀河帝国第36代皇帝フリードリヒ4世とその皇女テレーゼの命日でございます」
いきなりに話しに、ルードヴィヒ、クロプシュトック、リューネブルク以外のフリードリヒ4世、リヒテンラーデ侯、クラーゼン元帥、そしてお付きの侍従2名は何のことだか判らない状態で有った。
意味の判ったリヒテンラーデ侯が、思わず窘めるように喋ってしまう。
「陛下の御前であるぞ、幾ら皇太子殿下でも仰って良い事と悪い事がございますぞ」
次の瞬間、リューネブルグが皇太子が隠し持ってきていたブラスターを受け取って、皇帝に狙いを定めたのである。一瞬で固まる時間。笑い出す皇太子。
「ハハハハ。父上は今日この場で崩御なされるのですよ、君側の奸リヒテンラーデ侯の手によって」
「ルードヴィヒ、お前は・・・」
「何寂しくはないですよ、あの女《アンネローゼ》もあの娘《テレーゼ》も一緒に旅立つのですから」
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テレーゼの運命は未だ不明。
リューネブルクの目的とは?
そして、クロプシュトックの目的とは?
御聖断も本来なら皇帝の言葉がメインですが、敢えて彼等はルードヴィヒが新帝であるとの感覚で使っています。
500年兵をの下りは日米会戦前の山本五十六の言葉を弄って使ってます。本来は100年兵を。
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