3回戦2日目 ヴォーパルの剣
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本当にジャバウォックだとしたら童話通りにいけばよい」
「えっとつまり?」
「知らんのか阿呆め、ジャバウォックはヴォーパルの剣で倒された。ならばこちらもヴォーパルの剣で倒すまで」
「へぇ、でそれはどこにあるんだ?」
「知らん」
知らんのかい!...うーんこれじゃ手の出しようが
「ヴォーパルの剣は錬金術で作れる。確か三階に錬金術師がいたろう」
「え?...もしかしてラニさんの事?」
「名前など知らん、だがお前の思う奴であってるであろう。だが行っても無駄だろうがな」
「なんでわかる?」
「錬金術だぞ?わからんか?錬金する為の物がないではないか」
「あ、でもダメ元で聞いてくるよ。じゃ」
「ふん、根っからの主人公体質か、確かジャ○プとかいうマンガとやらに主人公の定義があったな。いや物語の定義か?ふんくだらん。悲劇なくして美しい物は完成せん。凡族は理解すらできんか」
「おーいラニさーん」
「どうしました?そんなに息をきらせて」
「はぁっ、ヴォーパルの剣って作れる?」
「ヴォーパルの剣ですか?はい、師から学んでおります。特定対象のみに効く魔術礼装だと」
師?師匠の事かな?
「お願いします!作って下さい!」
「いいですが物は?」
「へ?あぁ錬金術に使うアイテムの事ね....ないです。何か宛とかあります?」
「そうですね....マラカイトなどがあれば作れるでしょう。」
「マラカイトね、探してくる!」
「あ...そう簡単に見つかるような物ではないのですが...」
マラカイト....凛さん、あー元の世界の凛さんから聞いた事がある。別名孔雀石は緑色の単斜晶系の鉱物で、もっとも一般的な銅の二次鉱物であると、宝石とかそういう類いなら凛さんだよね
「凛さん」
「何かしら」
「マラカイト持ってません?」
「マラカイト?持ってるけど何必要なの?」
「はい!なんとかして譲って貰えないでしょうか」
「....そうね、」
いけるか?
「ダメ」
「え」
「魔術師にとって大事な事は?」
「等価...交換ですよね...俺に出来る事ならなんでもします」
「じゃあ私の対戦相手倒してきて」
「え」
「冗談よ、自分の敵くらい自分で倒すわ。うーん。なら購買に入ったルビーなんてどう?」
...ルビーには...嫌な思いでしかありません
「分かりました...買ってきます」
「ちょ、ちょっと!聞いてるの!?凄く高いわよー...て、行っちゃった」
【購買部】
「ルビールビー、あった」
大粒のルビー 5
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