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魔法少女リリカルなのは -Second Transmigration-
第12話 転生者、日常の一コマ
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くん」
「こっち、こっち!」
バスの後ろから2人の少女が呼ぶ。金髪の少女と紫の髪の少女、アリサ・バニングスと月村すずかの呼ぶ席にると、バスはゆっくりと走り出した。
学校の授業というのは退屈だ。
……特に3度目の小学生の授業というのは。
チラリと俺はクラス内の様子を見ると、なのはとすずかは授業を受けている。アリサとハルは興味は無いようでノートに落書きをしていた。
「……というわけで、この世界には様々な国があります。それらは……」
只今の授業は社会。世界の国々についての授業だ。
何度も言うが、この授業は飽きる。それも同じ内容なので退屈は更に募る一方だった。
気晴らしに今日の晩飯のメニューやら翠屋の新しいケーキのレシピを考えている内に、時間は過ぎていった。
「自分の将来か……」
昼休み、学校の屋上で5人で昼食を取っていると、なのはは唐突に呟いた。
「アリサちゃんとすずかちゃんは、お父さん達のお仕事を継ぐんだよね?」
「他に人がいなければね〜……でも、私が継ぐって決めてないし」
「私も工学系の大学に興味があるかなって……」
上からなのは、アリサ、すずかの順番である。
……どう考えても小学生の会話じゃないよな。
「ハルと悠里は?何か考えてんの?」
「ん〜……そう言われても、この先の事なんてわからんし……」
「今でかなり好き勝手やってるからな。大人になってからのことは考えてないな」
これが普通だろう。夢は何かと聞かれても今のところは無いしな……
「そう言うなのはだって、桃子さんの翠屋があるだろ」
「うん……それも1つのビジョンではあるんだけど……」
どうにも漠然とし過ぎてあまり明確ではないようで、なのはは空を見上げた。
「私って、取り柄無いしなぁ……」
「なに言ってんのよ!」
アリサはなのはにビシッ!と箸を向ける。勢い余って、なのはの額にレモンが張り付く。
おい、箸を人に向けるなよ。
「アンタ、私より理数系の成績いい癖にそんなこと言うんじゃないわよ!いつも私より上のくせに、取り柄がないとか言わない!」
「う、うん。ありがとうアリサちゃん」
アリサはなのはに一喝して、なのはは少し驚くが、すぐにいつも通りに戻る。
アリサとすずかは1年の頃に仲良くなって、もう2年の付き合いになる。すずかをいじめていたときになのはが割って入り、そのままアリサと取っ組み合いの大喧嘩になっていたのを慌てて止めたな。
いや、もうなのはが取っ組み合いとか、驚いたのなんのって……
「まぁ、将来何になるかは別として、引く手数多な才能を多く持つ奴はここに
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