3回戦1日目 暗殺者
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、黒。
相対的な二人のありすは、それに気にしないように続ける。
「そしたらね、戦車とか飛行機とか、鉄のかぶとと鉄のてっぽう、黒いしかくの国がやってきて」
そう言うのは、新たに現れた黒いありす。
「空はまっかっか、おうちはまっくろくろになって、きがついたら、まっしろの部屋にいたの」
声に違いは無い。
本当に同じ人間が二人いるような状態だった。
「まいにち変わらなくて、おともだちはいなくて、ママもパパもいなくて.....」
「あたし、ころんでも、けがをしても、おぎょうぎ良くがまんできるの。いたいっていうと、パパがおこるから」
黒いありすの言葉を白いありすが続ける。
「でも、がまんできないぐらい、いたいコトがあって。気づいたらここにいたの」
ありすが語ってる事は戦争の戦場の事だろう
「でも、いいの。だってここはとっても楽しいもの。いろんな人が、みんなみんなあたしにやさしくしてくれるの」
「ええ、そうねありす。ここなら力いっぱい遊べると思ったでしょう?」
「でも、思い切り遊んだら壊しちゃう。くびもおてても、取れちゃったら大変だわ」
「壊しちゃったら直せばいいの。ママからもらった針と糸があるわ」
交互に喋る二人のありすは、目を離せばどちらが話しているか分からないほどだ。
「ちゃちゃっと縫っておしまいよ。ママみたいにお上手じゃないけどちゃんとくっつくわ」
「くっつければだいじょぶだもんね」
「だいじょぶじゃない?」
大丈夫って発想は子供だからできるんだね!
「よかったーっ! またママに怒られるかとおもった」
「じゃあ、力いっぱい遊びましょう。だってこのお兄ちゃんは、ようやく出会えた仲間だもの」
少女から狂気があふれでる、いやあふれでてた
「前の二人のマスターとはちがう。今度はちゃんと触れあえるの。真っ赤な血も、あたたかいの」
「さあ、あの子を呼ぶとしましょう?」
「うん! それがいいよ!」
白いありすが手を振り上げる。
すると、二人の少女の背後の空間が歪み、
何かが出現した。
赤く、筋肉隆々で羽を生やした巨人。
それは獣の様に首を動かし、辺りを見渡している。
敵意は感じられないが、明らかにその力は圧倒的。
ステータスを数値化すれば、全てが規格外かも知れない。
でもこれと同じ敵と、ヘラクレスと戦った事がある。黒化英霊となっても俺達の前に立ちふさがったあの巨大な敵、それと比べるとまだ弱いほうだ
「あはっ、すごいでしょ! この子、ありすのお友達なんだよ」
「ねえ、お兄ちゃん。この子とも遊んであげて」
だからと言って簡単に倒せるはずがない。それに俺の知識的にあのデカブツはサー
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