暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1840話
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誤魔化しているのか? とも思ったが、この様子を見る限りでは誤魔化しではないだろう。
 勿論何らかの演技をしている可能性は十分にあるが……

「少なくても、俺は盗撮されているのを分かっている上で、着替えるなんて事は出来ないな」

 勿論、俺は別に女という訳じゃないんだから着替えを撮られても特に何とも思わない。
 だが、それでも何か妙な事に使われるかもしれないというのであれば、それを許容出来る筈もない。

「盗撮、ですか?」

 この様子を見る限り、本当に何も知らないのか?
 菊乃も他のメイド達も、戸惑ったように俺を……そして部屋の中を見ている。
 この部屋自体は、特に誰かが使っている訳でもないだろう。
 一応ベッドの類を始めとして幾つかの家具は置かれているが、それだけだ。
 だが……運がいいのか悪いのか。
 俺がこの部屋に入ってきた時、丁度窓からは太陽の光が入ってきており、その太陽の光に微かにではあるが反射する物が幾つかあった。
 それは部屋にある金具だったりするが……何もない壁で反射が起きるというのは、普通なら考えられないだろう。
 もっとも、その反射も普通なら気が付かない微かなものではあったのだが。
 あくまでも、俺が混沌精霊で五感が人間よりも鋭いから気が付いたものだ。
 ……もしかして、俺がこの部屋で採寸すると知って、昨日にでもカメラを埋めたのか?
 一瞬そう思ったが、部屋の壁紙とかを見ると、とでもはないが新しい物ではない。
 勿論古い壁紙をどこかから持ってきたといった事も考えられるが……そうではなく、寮に改装された時、最初からこの部屋を含めて幾つかの部屋……もしくは、全ての部屋にカメラを仕込んでいた可能性は十分にある。
 本来ならスライムを使えばその手の物はあっという間に調べる事が出来るんだが……今のところ、スライムは奥の手として秘密にしている。
 それをわざわざ菊乃達の前で見せる事もないだろう。
 それに、そこにカメラがあると分かれば……
 菊乃達をその場に残し、そのまま光の反射のあった場所、カメラの埋め込まれている場所の前に移動する。
 そうしてそっと手を伸ばし……そのまま壁紙に手を触れ、次の瞬間壁そのものを毟り取る。
 もっとも、俺の握力は金属であろうと容易に握りつぶすだけの力がある。
 この壁程度、毟り取るような真似をするのに特に苦労はしない。
 そうして毟り取った俺の手の中には、壁紙、壁の破片、そして……カメラとそこから伸びているケーブルがあった。
 どうやら無線ではなく有線で動かしていたらしいが……まぁ、無線とかだと色々と混線したり、知識さえあればそれを傍受するのも難しい話ではない。
 それに壁の中に埋め込まれているカメラだけに、無線とかだと色々と不具合もあるのだろう。
 そう
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