ペルソナ3
1840話
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んだが」
「うん? 言ってなかったか? 俺はてっきり昨日言ったとばかり思ってたが。……まぁ、そんな訳で俺の訓練に付き合ってくれ!」
「……まぁ、特に今日はやるべき事もないから、いいけどな」
実際、タルタロスや影時間云々を抜きにすれば、俺がこの世界でやるべき事はそう多くない。
以前であれば、魔法の込められた宝石とかを調べたりするのに四苦八苦していたんだが、今では桐条グループにそれを一任する事が出来るようになったので、その辺りは気にしなくてもよくなったしな。
俺の言葉を聞いた真田は、嬉しそうに俺を寮の中に引っ張り込む。
するとホテルを改装した寮の居間には、桐条がおりメイド姿をした女が他にも何人かいる。
……幾月がいないのは、俺にとって幸運だったと言ってもいいのか。
まぁ、何だかんだと幾月は理事長だ。
そうである以上、影時間の研究以外にも色々とやるべき事があるのだろう。
それがどのような仕事なのかは、生憎と俺には分からないが。
理事長の仕事とか、面倒そうだよな。
「よく来てくれた、アルマー」
真田と共に部屋に入ってきた俺を見て、桐条は笑みを浮かべてそう告げる。
そんな桐条の言葉に合わせるように、メイド達も頭を下げてくる。
「菊乃、早速だがアルマーの採寸を頼む」
「かしこまりました、お嬢様」
桐条に菊乃と呼ばれたメイドが頷いて俺の方に近づいてくる。
かなり若い……それこそ、桐条と同年代に見えるメイドで、仕事の邪魔にならないようになのか、髪はかなり短く切り揃えられており、ゴムで結ばれている。
「アルマー様、こちらにおいで下さい」
「うん? ここでやるんじゃないのか?」
「お嬢様に殿方の肌を見せる訳にはいきませんので、部屋を用意してあります」
「……今更だと思うけどな」
実際、真田と模擬戦をやった時、俺はともかく真田はボクシングのスタイル……つまりトランクスだけで、上半身は裸だった。
それを考えれば、今更男の肌をどうこうと言われても特に気にするような事はないと思うんだが。
しかし、あくまでもそれは俺の感想であって、菊乃と呼ばれたメイドはまた違った感想を抱いているのだろう。
俺の言葉に特に何も言わず、他のメイド達を引き連れて寮の2階に上がっていく。
そうして上がってすぐの場所にある部屋に入ると、すぐに採寸の準備を始める。
メジャーの類を用意し、俺の方を見て……
「では、アルマー様。服の方をお脱ぎ下さい」
そう尋ねる菊乃の言葉に俺は頷く……のではなく、首を横に振る。
「さて、これは何の真似だ?」
「……はい? 何がでしょう?」
菊乃は俺の言葉に、何を言っているのか分からないと本気で不思議そうな顔をしている。
もしかしたら
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