2回戦4日目 謝罪
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「あー、昨日は酷い目にあった」
「無傷なのが奇跡だな」
廊下を歩いてるとダンさんが来た、側には敵アーチャーが
「探した」
「え?俺を?」
「あぁ、今日出向いたのは謝罪がしたかったからだ」
「へ?」
「昨日のアーチャーの奇襲の件、私の監督不足だった。まさか校内でも仕掛けるとは思わなかった。本当にすまなかった」
頭を下げるダンさん
「ちょ、いや俺無事ですし大丈夫ですから頭上げて下さい」
「...」
頭を上げるダンさん、大人に謝られるのはなんか悪い気がするし。
「そして失望したぞ、アーチャー。許可無く校内で仕掛けたばかりか、当たらなかったからよいものの毒矢まで用いるとはな。」
当のアーチャーはただマスターの言葉を受けている。
「この戦場は公正なルールが敷かれている。それを破ることは、人としての誇りを貶めることだ。これは国と国の戦いではない。人と人の戦いだ。畜生に落ちる必要はもうないのだ」
ダンさんは右手を前に出す、まさか
「アーチャーよ。汝がマスター、ダン・ブラックモアが令呪をもって命ずる。学園での敵マスターへの、宝具、祈りの弓による攻撃を永久に禁ずる」
「はあ!? 旦那、正気かよ!? 負けられない戦いじゃなかったのか!?」
「無論だ。儂は自身に懸けて負けられぬし、当然の様に勝つ。その覚悟だ」
そんな、たったそんな事に令呪を!?
「だがアーチャーよ。貴君にまでそれを強制するつもりはない。儂の戦いとお前の戦いは別物だ。何をしても勝て、とは言わぬ。儂にとって負けられぬ戦いでも、貴君にとってはそうではないのだからな」
「...」
敵アーチャーは黙ったまま消える。
「もう一度、我がサーヴァントが無礼をした。すまない」
「も、もういいですから。頭下げないで下さい」
「ふ、優しいな。君は敵を倒す為に戦うと言うより誰かを守るという意志が感じられる」
「....」
「では失礼する」
ダンさんの後ろを見る
「マスター、何かあったのか?」
「敵の真名がわかった」
『なぬ!?本当か!?奏者よ!』
「あぁ、真名はロビン・フッドだ。俺の中にいたから確信が持てる」
『ご主人様の中にいた...ですか...確か私達もいたんですよね?』
「あぁ、今は交差できないけどな」
『私達にご主人様に関する記憶がないのですが』
「それはサーヴァントによって違うんだろう。アーチャーは特別だし」
『『?』』
そこにピピピピと端末が鳴る。取り出して見ると二つ目の暗号鍵が発生したらしい
行くか
「ダンさんは...いそうにないな」
「では我々は手分けして探索と行こう」
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