第四十六話 VS AIMバースト
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れるけど、あれに追いつくのは大変よ?」
俺が簡単に言うのを納得できないのか、御坂さんはAIMバーストを親指で指さしながら聞いてくる。どうやら御坂さんは俺の能力のことを完全に失念しているようだ。
「大丈夫、方法はある。レイ・ウィング!」
俺はそう言うと御坂さんを抱え上げて高速道路から飛び降りる。
「え!? ちょっ!! きゃあぁ〜〜〜っ!!」
御坂さんが驚いて悲鳴を上げるが、レイ・ウィングは高さと飛行速度が反比例するので地面すれすれを飛んだ方がスピードを出せるのである。というわけで俺は今、地上1mぐらいの高さを200km/h程度の速度で飛行している。
「白井さんに知られたら消されるかも知らんね」
因みに俺は今、御坂さんをお姫様だっこしている状態で飛んでいて、御坂さんからはガッツリと抱きつかれている。白井さんが見れば暴走間違い無しの状況な訳である。
「いくら黒子でもそんなことは……するかも知れないわね……」
即座に否定しようとしたものの、白井さんの行動原理をよく知る御坂さんは結局否定しきれないと考えたようだ。なお、俺の周囲には結界が張ってあるので会話するのに問題は無い。
「あら、否定しないんだ。まあ、白井さんに殺されそうになったら返り討ちで半殺し……いや、九割九分九厘九毛殺しぐらいしとくわ」
「それって一万分の一しか生きてないじゃない」
俺が冗談半分で返り討ちとか言ってみると、九割九分九厘九毛がちゃんと分かっているようで、御坂さんから的確なツッコミを貰った。
「あの寮監さんの折檻でも堪えてない白井さんなら、九割九分九厘九毛ぐらい殺しても大丈夫な気がするんだよね」
「……まあ、確かに」
AIMバーストのすぐ近くまで飛んで来て、御坂さんを降ろしながら言うと少し考えてから肯定していた。寮監さんの話は御坂さんに対して説得力を大幅に向上させる効果があったようである。
「そんじゃー、始めますかっ!」
ある程度御坂さんとの距離を置いて、俺は言うと同時にAIMバーストへ向かってファイアーボールを投げつける。多少距離があったさっきまでと違って今度は即座に触手の反撃が返ってくる。まあ、それでも避けるのに特に苦労は無い。
「私だって居ることを忘れて貰っちゃ困るわねっ!」
俺が反撃を避けている時に御坂さんも電撃を繰り出す。
「そうは問屋が卸さない! っと」
御坂さんに対しても触手での反撃があるが、それを俺はエアカッターで切断してやる。すると今度は空中に氷の塊を作って飛ばしてきた。
「私を無視してんじゃないわよっ!」
俺が氷の塊をひょいひょいと避けている頃、御坂さんは砂鉄の剣で戦い始めた。というか、見た感じ砂鉄の剣と言うよりも砂鉄の
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