乙女たちの宴 〜閉幕〜
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い!」
「い、いや悪いとか言わへんけど……というか、まず落ち着こ」
「そうそう、お酒でも飲んで」
落ち着かせるためにお酒を勧めるのはどうかと思うんだけど……まああれこれと考える方が抜け出せなくなりそうだし、ここは大人しく飲むことにしよう。
「ちょっフェイトちゃん、そんな急に飲むのは身体に良くないで!?」
「大丈夫……そんなに弱くないから。というか……飲まないとやってられないし。とりあえず話を進めて」
「ま、まあそれが妥当やな……えっと、どこまで話したんやったっけ?」
「私に聞かれても……元々逸らしたのはやてちゃんだし。仕切り直してもいいんじゃない?」
「それもそうやな……では」
はやては一度咳払いすると、先ほどまでとは違って少し真面目な雰囲気を醸し出しながら話し始める。
「今後の私達に関してやけど、今日のことがきっかけで自分以外の気持ちをはっきりしたはずや。あとはそれを知った上で今後どうしていくかってことになるんやけど……とりあえず言えることは遠慮はせんでええってことや」
「うん、これからのことは自己責任な部分になるし……まあ誰かがショウくんと付き合ったらギクシャクしちゃう時期も来るかもしれないけど」
「でも……前に進むために今日この話をしたんだもんね」
このままじゃいつまでも先に進めずに時間だけが流れるだけかもしれないし。
それにショウと付き合えるのはひとりだけなんだし、将来的なことを考えれば失恋してもまた恋をすることはあるはず。もう20歳を超えちゃってるし、切り替える時期は早めに来た方が今後のためだよね。今の恋を実らせたい気持ちが遥かに強いけど……
「……だけどはやてちゃん、何で急にこんな話をしようと思ったの? まあ前からしようとは思ってたんだろうし、別におかしいとまでは思わないけど」
「でもはやては突発にするタイプじゃないよね。何かきっかけでもあったの?」
「それは……まあ単純に言えば、ライバルはここにいるメンツだけやないってことや」
はやては深刻そうな顔で大きなため息を吐く。彼女はここまで露骨に感情を出すということは、私が思う以上に私達の今後は波乱の可能性に満ち溢れているのかもしれない。
「え、そうなの? ……あぁでも、確かにシュテルやディアーチェはショウくんのこと好きそうだよね。シュテルは昔からショウくんにちょっかい出すことが多かったし、ディアーチェは気が合いそうなところあるから」
「王さまはああ見えて私と感性似とるからな。服の好みとかも似とるし……好きなタイプも同じやろうから十中八九好きなはずや。ただそれ以上に……」
「はやて……?」
「私としては……シュテルや王さまよりも最近はレヴィの方が怖くなってきとる」
その言葉に私となのはは驚きを声を漏らす。
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