乙女たちの宴 〜閉幕〜
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うだ。まったく……お酒飲んでないとやってられないよね私の立ち位置。ふたりのやりとり見てると癪に障ること多いし。
「な、なのはちゃん……何か今日のフェイトちゃん怖いんやけど?」
「そ、そうだね。でも、ほら……普段優しい人が怒ると怖いって言うし。フェイトちゃんっていつも優しいから……」
「ふたりとも何こそこそ話してるのかな?」
「「な、何でもないです!」」
何でもないのに何で敬礼してるのかな?
別にさっきみたいに問い詰めるように言ったわけじゃないんだけど。出来るだけ笑顔を心がけて言ったつもりだし……もしかしてあのときのなのはみたいになってたのかな。それだったら……気を付けよう。あんな怖い笑顔を浮かべる人にはなりたくないし。
「えっと……ふたりに任せるとまたケンカしそうだから私が進めさせてもらうね。色々と話が逸れたけど、今日話し合う内容は私達の今後……ショ、ショウとの今後についてでいいんだよね?」
「そうやな。このままやと特に進展することなく気が付けば見知らぬ誰かに奪われて私達の恋が終わる……なんて未来になる可能性もゼロやないし」
「さ、さすがにそういうのはないんじゃないかな。ショウくんってそんなに人と仲良くなるの早い方じゃないし……付き合うにしても私達の知っている誰かだよ。多分……」
なのは……そこはもう少し力強く断言しようよ。
確かに可能性としては否定できない話ではあるけど、ショウとの付き合いの長さを考えれば私達は最も彼のことを知ってる人間のひとりなんだろうし。……自分で言ってて恥ずかしくなってくるけど。
「私もそう思う……せやけど、ショウくんは案外モテるのも事実や」
「まあ……一見取っ付きにくそうに見えるけど、話せばそうでもないからね。子供の頃は人と話したくなさそうな雰囲気があったりもしたけど、今はそういうのもなくなってるし」
「それに……冷たいこと言ったりもすることもあるけど優しいから」
自分が本当に言って欲しいことを言ってくれるし、ひとりになりたくない時は黙って傍に居てくれたりするから。
それに……なんだかんだ言いながらも誰の相手でもするし、子供にはお菓子作ってくれたりするんだよね。気が付いたら自分よりもショウの方に懐いててあれな時もあるけど……それはショウの優しさをその子達が認めてるってことなわけで。
私……子供の世話してる時に見せるショウの笑顔が好き。もっと詳しく言うなら頭を撫でてる時に優しい言葉を掛けてる時の笑顔が大好き。エリオ達やヴィヴィオとかにしか見せてくれないのが少し残念だったりもするけど……まあ私に向けられたら嬉しくて恥ずかしくて何もできなくなりそうだけど。
「フェイトちゃん、散々進行を邪魔してきた私が言うのもなんやけど……進行役を買って出たなら乙女モードはほどほ
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