乙女たちの宴 〜閉幕〜
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じゃないかな。大体流れからして言わなくても分かることなんだし! というか、はやてちゃんは本当は私のこと嫌いなのかな!」
「別に嫌いやないよ。むしろ好きやし、大切な友達と思ってるで」
「はやてちゃん……」
すんなりとした言葉になのはは驚きの顔を浮かべた後、少し言い過ぎてしまったと思ったのか申し訳なさそうな顔をする。その直後、はやては普段話すのと変わらない態度で……
「でも恋愛面の誤魔化すところとか、言い逃れようとするところは嫌いやな。あと急に妄動し始めてひとりニヤニヤするところとか嫌いや。見てて不愉快やし」
「――っ……私ははやてちゃんのそういうところが大嫌いだよ! 大体妄想くらい好きにさせてよ。別に迷惑掛けてないんだし!」
「迷惑なら掛けとるやろ。同じ相手好きになっとるんやし、目の前でされたら癪に障るに決まっとるやん!」
「妄想なんてはやてちゃんだってするじゃん! というか、そっちは本人が目の前に居たらこれ見よがしに腕に抱き着いたりするくせに。そっちの方が迷惑だよ!」
「だったらそっちも抱き着けばええやん」
「そそそそういうのはちゃんと段階を踏んでからというか……あぁもう、はやてちゃんはもう少し遠慮というか慎みを持つべきだよ!」
「慎みばかりじゃ進展せんやん。それにせっかく女の武器として使えるもんがあるんやから使わなそんやろ」
「使っても進展しないくせに……」
「何やてこの貧乳!」
「ひ、貧乳……? なのは貧乳じゃないし! 人並みにはあるんだから。デタラメ言わないでくれるおチビさん!」
「誰がチビ――っ!? ……え、えっとフェイトちゃん?」
うん? どうしたのかなはやて?
私は別に持ってた缶を勢い良くテーブルに置いただけだよ。何でそんなことしたのかって? あはは……そんなの決まってるじゃん。
さっき注意したばかりなのにふたりとも熱くなって悪口の言い合いするからだよ。それを聞く私はちっとも面白くないし、大好きな人も話に出たりするからさらに面白くないよね。
「その不愉快な話ってまだ続くのかな?」
「えっと、その……」
「まあ話題が話題だからケンカになるのも分かるけど、私達はもう大人なんだよ。もう少しまともな話し合い出来るんじゃないかな? 私としてはこの前ショウと一緒に出掛けた、みたいな話を聞く方がまだマシなんだけど」
私達がただの同級生で同窓会とかで出会って飲んでるとかならまだ分かるけど、私達って十数年の付き合いのある友達だよね?
それで今後のためにこれまで触れてこなかった話題に今日手を出したんだよね?
ならちゃんとお互いが先に進めるように話そうよ。私の考えてること間違ってるかな?
そう続けるとなのはとはやては項垂れながら間違っていませんと返事をしてきた。これでようやく話が進みそ
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