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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 外伝
乙女たちの宴 〜閉幕〜
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実に可愛らしい。普段こういう姿を見せないから余計にそう思えるんだと思う。
 でも……何だかこれまでの自分を見ているようで思うところもあるんだよね。
 この手の話題になったら私も必死に誤魔化してたりしてたし。絶対好きなくせに否定する人を見てると苛立ってくる気持ちが分かるかも……エイミィやアルフも私に対してこんな気持ちを抱いてたりしてたのかな。
 まああのふたりはそんなんだから未だに進展しないんだってはっきりと言ってきたこともあるんだけど。ハハハ……本当に私ってヘタレだよね。もう何年片想いしてるんだって感じだし……。

「ふーん……ならええよ。この話は私とフェイトちゃんだけでやるからなのはちゃんは適当にお酒でも飲んで待っといて」
「え……」
「何やその顔は……なのはちゃんは別にショウくんのこと好きやないんやろ?」
「だからそれは…………その、好きじゃないとは言ってないわけで。でもその……というか、大体話を進み方が一方的過ぎるよ!」
「どこが一方的なんや。ちゃんと話聞いて進めとるやないか」
「聞いてないよ。だって……フェイトちゃんがショウくんのこと好きだって決めつけてるし!」

 な、なのは……確かにはやての言い方は決めつけてるかもしれないけど、でも事実だから間違いじゃないんだよ。
 というか……今の言い方からしてなのはって私がショウのこと好きだって考えてないよね。慌ててるから鈍くなってるだけかもしれないけど……でも多分私の気持ちに関しては、昔からの知り合いなら誰でも知ってる気がする。だって私って分かりやすい反応しちゃうタイプだし……自分じゃどうにもできないことでもあるんだけど。

「いやいやいや、どこからどう見てもフェイトちゃんはショウくんラブやろ!?」
「はははやて、そういうことあんまり大きな声で言わないでよ!?」
「事実やないか!」
「はやてちゃん、そんな風にフェイトちゃんを追い込むのは卑怯だよ。フェイトちゃんはそういうことさせると何も言えなくなるんだから!」

 確かに勢い良く来られるとそのまま押し切られちゃったりするけど……今回においてははやてよりもなのはにそれをされている気分かな。善意で言ってくれてるのは分かるんだけど……

「それは否定せんけど、今回ばかりはどう考えても私の言い分が正しいやろ。フェイトちゃんはショウくんラブや!」
「ライクかもしれないじゃん!」
「このアンポンタン! なのはちゃんはこの十数年、フェイトちゃんの何を見てきたんや!」

 感情が高ぶったはやてはその内に秘めた気持ちをぶつけるように勢い良くテーブルを叩いた。
 そこにははやてが作ってくれた料理だけでなく、飲みかけのお酒もある。強い振動を与えればどうなるか説明する必要はないよね……どうにかギリギリのところでキャッチ出来たから
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