乙女たちの宴 〜閉幕〜
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予想していた展開とはいえ、あまりにも直球の物言いに私となのはは固まってしまう。
でもそれは仕方ないと思う。だって私はショウのことが好きというか大好きなわけで。しかもそれは子供の頃からで年々想いも募っているし。
このことはなのははともかく。周囲には気づかれてるんだろうなとは思ってた。
なのはの気持ちに関しても六課が解散になった頃からなのはもショウのこと……とは思う機会は割とあったし。多分六課で1年一緒に仕事したことで自分の気持ちを自覚できたんだろう。それ自体は鈍感なところがあるなのはにとっては良いこと……好きになった相手が一緒じゃなければ。
はやてに関しては昔度々指摘されてそのときは否定してたけど、好きなんだろうなって感じだったし。今はもう隠そうとしないあたり……今後はやては本気でショウにアタックするつもりなんだろう。
そう分かってても……ショウのことが好きだって直球で言われると私は恥ずかしいと思うし、恋敵が親友だということを再認識させられると思うところもある。それでもショウのことは渡したくはないんだけど……
「は……ははははやてちゃん、きゅ、急に何言ってるの!?」
「何が急にや。ちゃんと前置きはしとったやろ……なあフェイトちゃん?」
え、ここで私に振るの!?
話の内容的に私もなのはみたいに慌てるところだと思うんだけど。こうなるんじゃないかって予想出来てたからなのはよりも冷静さは残っているけど。
「えええっと、その、あの……!?」
ごめんなさい。冷静な私も居るのは確かだけど、慌てている私も確かに居るみたいです。多分表面上はなのはと同じくらい慌ててるんだろうし、なのはよりも冷静だとか言ったの訂正します。
「まあええ……それじゃあ話を進めるで」
「ちょっ、ちょっと待って!」
「何やなのはちゃん?」
「そ、その……何でこういう話になってるのかな」
「何でって……そんなのなのはちゃんとフェイトちゃんがショウくんのことを好きやからに決まっとるやないか」
何か微妙にはやての顔が険しい。
まあはやても覚悟を決めてこの話題を持ち出したんだろうし、この話題から逃げようとしているなのはに思うところがあるんだろうけど。なのはって人のことになると一生懸命だけど、自分のこと……特にこの手のことになるとヘタレだったりするし。ヘタレなのは私も同じだけど……
「わ、私はやてちゃんにショウくんのことが好きって言ったことないよね。いくら友達だからってか、勝手に人の気持ちを決めるのは良くないと思うんだけど」
「ほぅ……ということは、なのはちゃんはショウくんのことが好きじゃないんやな?」
「それは……その……好きじゃないわけじゃないけど、別に好きってわけでも」
顔を赤くしながらモジモジするなのはの姿は
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