第34話 =74層攻略=
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!」
という絶叫とともに白い服と黒い服のペアが安全地帯まで全速力で駆けてきた。あまりの突然なことに俺たちは一瞬ポカーンとなったがいち早く回復したらしいユカとシリカが口を開く。
「な、な、な、何よ!?」
「ど、どうしたんですか!?」
俺は危うく受け取った弁当をそのまま地面に落としそうだったがなんとかセーフ、サチは本当に驚いているのかまだピクリせず、固まっていた。まぁトップギルドの副団長とソロトップレベルプレイヤーが走ってきたら誰でも驚くよな…
サチを軽く叩き意識を取り戻させてから俺たちはキリトとアスナに事情を聞いた。すると、ボスを見てあまりの迫力だったために驚いて逃げてきた、らしい。
「体は人型だけど顔はヤギ…うん、確かに怖い…」
「…で、武装とかどうだったんだ?」
一瞬体をビクリと震わせ恐怖を明らかに感じているサチにシリカが近づき何かするのかと思ったら一緒におびえていた。ホラー系の得意なユカはそれほどでもなかったが。それを横目で見てボス戦前の重要事項である武装について質問する。
「大剣が1本…だけどそれだけじゃないと思うわ…」
「特殊攻撃ってわけなの?たとえば…」
「「俺(リクヤ)みたいに大剣2本使う、とかか?」」
どうやらそういう手のことを考えるのはキリトと共通点があるらしく見事にハモる。全員がゴクリと唾を飲み込むがそんなものがプレイヤーの大きさの何倍もあるヤツに使われたら怖くてたまらない。
「そうなると、前衛に強固な人…ヒースクリフさんとかリクヤとかが必要になってくるわね」
「…俺、前衛決定すか…」
「それともうすこし盾装備のヤツが欲しいな…まあ当面は少しずつちょっかい出して……な、なんすか?」
キリトが「盾」という単語を出した瞬間、アスナの目が意味ありげな視線でキリトの方を向いた。
「君、何か隠してるでしょ」
「…いきなり何を?」
キリトの隠していることは俺にはわからない、というかこの場で誰1人知っているものはいないだろう。なので俺も興味がある。よって今はアスナの味方だ。凛々の勇気サイドはドキドキといった効果音が似合うだろう。
「だっておかしいもの。普通、片手剣の最大のメリットって盾持てることじゃない。でも、キリト君が盾持ってるとこみたことない。わたしの場合は細剣のスピードが落ちるからだし、スタイル優先で持たないって人もいるけど、君の場合はどっちでもないよね。……あやしいなぁ」
「私、キリトのステータス画面と一緒に装備も見たことあったけど盾なんて一個もなかったよね、あのときから」
「ボス戦でも攻撃受けてるのは全部片手剣1本でしたしね」
「まだまだあるわよ。確か…」
どんどん4人に問い詰められるキリトを見て不覚にも同
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