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第九十九話 ブラウンシュヴァイク公爵討伐に向かいます。
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る人物の顔を眺めた。軍務尚書のイルーナの下についている人物だったが、対ベルンシュタインという事で臨時に参謀として配属された人物。
「私も同類と言わんばかりの表情ですな。」
肯定も否定もせずに、彼は静かにそう言った。
「違が・・・ッ!!違うからね!!そういう風に思ったんじゃないんだからね!!」
ティアナが慌てふためいて両手を振って否定し、フィオーナも顔を赤らめたが、誰もが心の中で「そう思っていたのか。」と思った。
「オ・・・オーベルシュタイン少将はどう予測しますか?敵の動向・・・・正確に言えばベルンシュタイン中将の考えを。」
フィオーナがまだ赤い顔をしながら彼に尋ねた。目には目を、歯には歯を、というわけではないが、フィオーナやティアナ、キルヒアイスらでは心もとないと思ったイルーナがオーベルシュタインを差し向けたのである。
「かの者の動向に関しては小官もいささか調べておりました。方々の予想通り手段を選ばぬ者と見受けられますな。恐らく、ブラウンシュヴァイク星系そのものを焦土とし、徹底抗戦を辞さぬ構えを算段いたしていることでしょう。が・・・・。」
『が?』
フィオーナもティアナもオーベルシュタインの語尾を捕えて復唱した。
「恐らくブラウンシュヴァイク公が許しますまい。かの一門も自らの領地そのものを元手に博打を打とうなどという覚悟を持つような者が果たしておりますやら。」
なるほどとフィオーナもティアナも思った。ブラウンシュヴァイク公としては自らの領地を焦土と化して決戦を挑もうなどという気概はないだろう。長年民衆から搾取してきた大貴族の長ならば、当然のこと、自分の領地に愛着があるからだ。
「ベルンシュタイン個人にはそれほどの声望はありません。ブラウンシュヴァイク公を裏から動かさなくてはならない以上、彼らに反する策を取ることはさすがの彼でもできないと思います。」
と、ローエングラム総司令部参謀副長であるレイン・フェリル中将が意見した。
「であれば正攻法で押し進めばよいか。」
「うむ。ブラウンシュヴァイク陣営には先年のリッテンハイムとは違い、それほどまとまった戦力があるわけでもない。我々だけで推し進めることもできるだろう。」
「そうだな。」
諸提督たちがざわめく中、オーベルシュタインのさほど大きくない平板な声が万座を沈黙させた。
「ですがここに不確定要素がありますな。」
オーベルシュタインは万座を見まわした。
「フォーゲル、エルラッハ、シュターデン、ブリュッヘル、そしてゼークト。これらの艦隊の総数は敗残の数を考慮しても2万を超えるでしょう。それだけの戦力の所在が分からぬ以上、敵が隠しゴマとしてどこからか走らせてくる可能性は否定できますまい。」
「では、彼らがベルンシュタインと繋がっていると、そうお考えですか?」
フィオーナの問いか
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