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転生とらぶる
ペルソナ3
1839話
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があるのは、間違いなく過去の一件が……事故というのが関係している筈だ。
 そして、事故が起きたのは10年前の事故だ。
 そして10年前となると、桐条はまだ7歳か8歳といった事になる。
 もし桐条グループがその事故に何らかの関係があるとして、そんな子供に何かがあるか? と言われれば、普通なら答えは否だろう。
 勿論俺みたいにある程度自由に年齢を変える事が出来るのであれば、話は別だが。
 だが、当然桐条にそんな能力はない。
 であれば、やはりゆかりは桐条グループに対して思うところはあっても、桐条そのもにはそこまで強い感情はないという事か。
 ……それでも完全に気を許すような事が出来ないところに、ゆかりの難しい心情が表されているのかもしれないが。
 もっとも、本当に桐条グループを憎むのであれば、今の桐条も憎んでもおかしくはない。
 それが出来ないところに、ゆかりの優しさがあるのだろう。

「ま、照れているゆかりは放っておいてだ」
「照れてない!」
「……放っておいてだ」

 頬を赤く染めながらそんな事を言っても意味はないと思うんだが……その辺を指摘するのもなんなので、取りあえずその辺は放っておく。

「ともあれ、そんな訳で4月からは俺も月光館学園に通う事になるから、よろしく頼む」
「はいはい、分かったわよ。ま、アクセルは何だかんだと他の生徒達からの受けもよかったし、そう考えれば問題はないでしょ」
「……それは褒められてると考えてもいいのか?」

 何となくゆかりの言葉が気になってそう尋ねるが、それに対してもゆかりは笑みを浮かべて頷く。
 もっとも、その笑みはどちらかと言えばこちらをからかうような色があったのだが。

「ま、私だけがからかわれるのもどうかと思うし、そういう意味だと、アクセルが来てくれるってのは、私にとっても悪い事じゃないわ。……桐条先輩もね」
「うん? 桐条も?」
「ふふっ、何でもないわよ。ただ、今日アクセルが桐条先輩と一緒にいたのが、他の人に見られてたってだけ」

 何でそれで嬉しそうにしているのかは分からないが……まぁ、ゆかりの機嫌が悪くないのであれば、それでよしとしよう。

「そう言えば、俺以外にも誰か月光館学園に訳ありでくる奴がいるって話だったな」
「へぇ、そうなの?」
「ああ。だから俺の方もそこまで手続きは面倒じゃないらしい。……もっとも、それは表向きの話だとは思うが」

 実際には転校する為に作る書類とかそういうのを考えると、俺の分が増えた時点で手間が増えるのは確実だ。
 ……もっとも、向こうにとって俺という存在を懐に呼び込むのはその手間以上の利益があるからこそだろうが。
 それで向こうが何を企んでいるのかは知らない。
 ただ、俺に危害を加えるような真似をしないので
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