ペルソナ3
1839話
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となったら集会には参加しないという選択肢もあるか」
「あのね。そんな真似をすれば、先生に怒られるわよ?」
「かもな」
だが、正直なところ俺はいたって普通の学生生活を体験してみたいと思っているだけだ。もし停学なり退学なりになっても特に痛いという事はない。
……まぁ、そういう集会を経験するのも学生生活だと言われれば、納得せざるを得ないのだが。
だが、そういうのは士官学校の時にも経験したし、出来ればあまりやりたくない事なのは間違いない。
「……まぁ、アクセルのやる事に、いちいち驚いてもしょうがないか。火星に行ったとか、普通は誰も信じられないでしょうし」
ゆかりにとって、俺と行動する事で一番驚いたのがそれだったのだろう。
まぁ、普通の人間が火星に行くというのはそうそう体験出来る事じゃない……どころか、この世界ではまず体験出来る事じゃないんだから、その気持ちは分からないでもないのだが。
ただ、影時間とかシャドウとかペルソナとか、そっち方面のファンタジー要素のある方が、どちらかと言えば驚くと思うんだが。
「火星の石でもお土産に持ってくればよかったか?」
「やめなさい。もしそんな石を持ってきても、それが知られたら騒ぎになるだけよ」
「そうか? 火星の石も普通の石とそう変わらないんだけどな。……あくまでも俺の知っている世界では、だけど」
影時間やシャドウ、ペルソナといった存在がいる世界だ。
もしかしたら、火星には何らかの秘密があるという可能性は否定しきれない。
事実、ナデシコ世界の火星には古代火星文明の遺跡があった訳だし。
もしかしたら、この世界に存在する影時間とかそういうのに関しても、火星に何か秘密がある……という可能性は否定しきれない。
勿論可能性そのものは恐ろしく低いが。
「あのね……ただでさえ桐条先輩達は影時間の一件で忙しいのに、これ以上忙しくするような真似をしたら、パンクするわよ?」
「へぇ……ちょっと意外だな」
「……何がよ」
俺の言葉に、ゆかりはジト目を向けてくる。
本人も気が付いていないのか、それとも気が付いていて気が付かない振りをしているのか。
ともあれ、俺の方を見ているゆかりに、笑みを浮かべて口を開く。
「いや、ゆかりが桐条の心配をしている事だよ。てっきり、桐条に対してはよくない感情を抱いているんだとばかり思ってたからな」
「……ばっ、馬鹿じゃない! てか、馬鹿じゃない!?」
ゆかりが動揺した時の癖、同じ言葉を2度続けるというのが出た辺り、ゆかりは桐条グループに対しては思うところがあるのかもしれないが、桐条本人に対してはそこまで思うところはないのだろう。
いや、考えてみれば当然か。
そもそも、ゆかりが桐条グループに対して思うところ
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