番外 リオINフロニャルド編 その6
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そんなこんなでユニオンフェスタは順調に進み、最終日。
【さて、終にユニオンフェスタも残す所この一戦のみになりましたっ!】
と、アナウンサーが声を大にして言う。
【とは言え、最後のこの戦はエキシヴィジョンです。三国の領主様、勇者、騎士団長各位と有志の参加者対フリーリア王国がアイオリア殿下と四蝶の5人での戦ですっ!】
この戦、アオお兄ちゃん達には内緒で企画されたらしい。
直前まで知らされてなかったとアオお兄ちゃんがボヤいていた。
レオ閣下やシンクさん、ナナミさんが本気で潰しに行くのでアオお兄ちゃん達も本気で来いと挑発。
了承したアオお兄ちゃんだが…彼らの本気、つまり全てと言われれば絶対に彼らは本気は出さないだろう。
心転身の術を使えば内部からの混乱も狙えるし、幻術系の技をレジストする事は難しい。
そんな術を使われたら最初から勝負になりはしないのだから。
当然あたし達はアオお兄ちゃんに対峙する側で参加する。
あたし達は今、リコッタさんを囲むように集まり、作戦を立てている。
「相手は五人でありますが、知っての通り、個人の力量がとんでもないであります。化け物なのであります!」
「リコ…化け物はひどいですよ」
「姫さま、レオ閣下やお館様まで前回の戦では敵わなかったでありますよ?」
そう言えば、そうだったっけ。
「リコ、前回は舞台上での一対一での事。今回は集団戦だ。さすがの彼らも物量には敵わないんじゃないか?」
と、エクレが意見を述べた。
「あの、兵卒の数など物の足しにもならないかと」
と、アインハルトさん。
「どういう事なのデス?」
問いかけたのは第一戦で大活躍した英雄仮面さん。
名前はアデライド・グランマニエ。
数百年を封印装置の中で眠っていた過去の英雄で、クーベルさまのご先祖らしい。
「あれだけ凄い彼らが、広域殲滅攻撃を持ってないとお思いですか?彼ら一人一人がその気になれば一軍を殲滅させる事が出来る攻撃を持っているのです」
「つまりその攻撃をどうにかしないとと言うわけだな」
と、声を出したのは銀の髪に浅黒い肌の目つきの悪い男性がアデライドさんの後ろからにゅっと現れた。
「ヴァレリーっ!?」
彼はアデライドさんと一緒に封印されていた魔王さんで、名前をヴァレリア・カルバドスと言う。
「それで、こちらでその攻撃を防御できそうなのは誰か居るのか?」
ダルキアン卿の隣に居る和装の男の人。
彼はダルキアン卿の実の兄でイスカ・マキシマと言うらしい。なんか名前につながりが無いように感じたけれど、ダルキアン卿の本当の名前はヒナ・マキシマと言うから驚いた。
「私とバナードが先頭で受け止めれば私
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