番外 リオINフロニャルド編 その6
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達の後ろに居る人たちは守れると思いますが…」
と、ビスコッティ騎士団長のロランさん。
「全員を守りきる事は出来ないって事ですね…」
そうナナミさんがまとめた。
「この場合騎士団長や親衛隊長クラスの人が固まって相手の一撃目を防御。その後広域殲滅を打たせないためにも接近して分断するしか手は無いのでありますね」
「待てリコ。その場合一般参加の兵士達は…」
「彼ら全員を守る事は不可能なのであります…」
エクレの問いに難しい顔をしてリコッタさんが答えた。
その後、絶対に一体多の戦闘に持ち込み、その後は臨機応変にと言う感じで作戦会議は終了する。
【さあ、ついにエキシヴィジョンマッチ、スタートっ!】
ドドーンっと言う花火の音で戦が開始される。
「みんな、頑張ろうっ!」
「うん」
「はいっ!」
「がんばりましょうっ!」
ヴィヴィオの鼓舞に皆それぞれ応える。
戦場をセルクルに跨り一気に詰める。
すると眼前を何か雪のような物が舞い落ちてくる。
何だろうと視線を上へと向けるとさらに舞い降りてくるピンク色の何か。
それは深深と舞い落ちあたしの体に付着していく。
いや、あたしの体だけではなくあたし達全員にだ。
払ってみたが、付着してしまって払い落とせない。
周りからも動揺の声が上がる。
「あっ…これは…」
アインハルトさんが何かを察したように呟いた。
「これが何か知っているのですか?」
「いえ、私が知っているのはこんな目に見えた物では無かったのですが…リオさん、何か体が重く感じませんか?」
「そ、そう言えば…」
「わたしも何か体が重いような」
「わたしも」
あたしの答えにヴィヴィオとコロナも答えた。
「まっ…まずいです…これは時間を掛ければ掛けるほどその重さを増します」
「ええっ!?」
「古代ベルカの時代、クラウスもこの現象で撤退を余儀なくされた事が有ります。その当時は何をされたのか分かりませんでしたが…おそらくこれは念攻撃……しかし、周りの人も見えているような気がします。…これは、きっとわざと見えるようにしているのでしょうね…」
後で聞いた話だが、これはなのはお姉ちゃんの念能力、『重力結界』だそうだ。
能力は散らされたなのはお姉ちゃんのオーラが辺りの物に付着して行き、付着した量によりその重量を増す。
攻撃力は皆無だが、この能力はひどく強力だろう。
周りを見るとこの異常事態にみなパニック気味だ。
そしてこの能力は時間が経てば経つほど付着していく量が増える。
つまり重量が増す。
となるとそろそろ…
「わ、わあっ!」
「ぐおっ…」
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