暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica4冥府の炎王〜Xweria〜
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の子孫のシュテルンベルク家が現代に残ってることや、スバルの言うようにマイスターがセインテスト家最後の子孫である(実際はそれも嘘の内なんだけどね)ことなどを伝えた。イクスヴェリアは少し考える仕草をした後・・・

「ヴィヴィオとフォルセティがその、オーディン様とオリヴィエ殿下の遺伝子を基に生み出されたクローンと言うのは・・・」

アイリに近付いて来てそう耳打ちしてきた。2人とも、初めて会ったばかりのイクスヴェリアにそこまで話しちゃったんだね。ということは、リオにも言っちゃってるのかな〜。こりゃコロナに伝える日もすぐ近くなるかもね〜。

「そうだよ。今はそれぞれ養子縁組で、優しく厳しい家族と楽しく過ごしてるよ」

「そうですか・・・。判りました。少しの間お世話になります」

「うん。スバル、イクスヴェリア陛下を背負ってあげて。さすがに裸足でこんなところを歩かせるわけにはいかないし。マリアージュの迎撃はアイリが請け負うよ」

念のために変身魔法を解除して本来の姿に戻る。変身魔法に回してたリソースや魔力をすべて戦闘に回すためだ。30cmくらいになると、「わあ! 小っちゃ〜い!」ってリオが騒ぎ出した。融合騎ってホント珍しい存在だし仕方ないよね。

「うん、判った。えっとじゃあ・・・なんて呼べばいい・・・でしょうか? 陛下? でもヴィヴィオも陛下呼びは嫌だって言ってたし・・・」

「だってわたし、陛下じゃないもん。確かにわたしは、大昔の王様の遺伝子で生まれたけど、わたしはわたし・・・オリヴィエさんじゃなくてヴィヴィオだもん。だから陛下じゃないの。でもイクスヴェリアさんは正真正銘の王様だし・・・」

「うん、イクスヴェリア陛下だ」

「陛下!」

「そうですね・・・。ベルカもガリアも無い今、私ももう王ではなくなったので・・・、イクス、と呼んでください。ヴィヴィオ、フォルセティ、リオ。それと・・・」

「スバル! スバル・ナカジマです! スバルと気軽に呼んでください、イクス!」

そんなやり取りの後、アイリ達はこの遺跡から脱出するために行動を開始。魔法に魔力を回せるようになったことで、「壁抜きで一気に遺跡最上階へ向かうよ」って伝えつつ、足元にベルカ魔法陣を展開する。

「巻き込まないようにはするけど、念のために離れててね〜。この魔法、発動直後にアイリの周辺をコッチコチに凍らせちゃうから」

スバル達に注意勧告してから、白翼から30枚の羽根を離して10枚で1つの輪を作って3重の環状砲塔にする。さらに両手の指に8枚の羽根を挟み込んで、周囲の魔力を集束させる。マイスター直伝の集束砲を今こそ・・・撃っちゃおう〜っと。

「ゲシュテーバー・・・」

魔力を集束させた8枚の羽根を一斉に一番手前の輪に投げ放った。


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