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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第百二十四話 夏休みの宿題その八

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「決してです」
「貶めたり嘲笑することは」
「しない様にしています」
「心掛けているんだ」
「そうしたことは相手よりもです」
「自分自身をかな」
「貶め汚すと言われました」
 穏やかだけれど厳しさがあった、そうした口調での言葉だった。
「両親に」
「小夜子さんのご両親ってしっかりしてるね」
「立派です、お二人共」 
 小夜子さんはこの言葉は微笑んで述べた。
「人として、勿論道の人としても」
「茶道や華道の」
「そちらの道についても」
「そうした人達なんだ」
「茶道、華道、書道は道です」
 どれもというのだ。
「そこに心がなければ」
「何にもならないね」
「はい、ただ形だけをしているだけです」
 そうしたものに過ぎないというのだ。
「それでは」
「形だけの」
「そうしたものです」
 それだけのことだというのだ。
「本当に何にもです」
「ならないんだね」
「その様なことをしても」
「よく言われるね、武道でもそうだね」
「そこに心がありませんと」
 まさに形だけだとだ。
「武道の場合暴力です」
「うん、実際そんな人いるからね」
「そうですね」
「柔道や剣道をしていてもね」
 身体だけでなく心まで鍛える筈のこうしたものをだ、どちらも非常に素晴らしいものである筈だというのにだ。
「心の鍛錬をしていなくて」
「武道ではなく暴力を行う」
「そうした人本当にいるよ」
「嘆かわしいことです」
「学校の先生に多いんだよね」
 何故か本当に多い、というか学校の先生の犯罪しかも暴力や性犯罪が異常に多いのは気のせいじゃないと思う。
「柔道部とか剣道部の顧問で」
「空手やお相撲でも」
「うん、多いね」
 本当にだ、これが。
「うちの剣道部の先生も言ってたよ」
「そうした先生が多いと」
「何人もいるらしいね」
 その先生が言うにはだ。
「一般社会じゃ退学や懲戒免職になる位のことする先生がね」
「それでも免職になりませんね」
「公立だとね」
 公務員になる、公立ならだ。
「特にね」
「そしてそうした先生が残って」
「生徒に悪影響を及ぼし続けるんだ」
 その暴力でだ。
「酷い話だよ」
「道は心がありませんと」
「駄目だね」
「はい、やはり」
「そういうものだね」
「ですから」 
 それで、とだ。小夜子さんはまた言った。
「私も気をつけています」
「心を備える」
「書道も茶道も華道もです」
 その全てにおいてというのだ。
「心を持つ様にしなければと」
「それがいいね」
「はい、さもないとする意味がないですから」
「形だけだと」
「それは意味がないです」
 小夜子さんは自分の考えを述べた。
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