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SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第三章 成長
第18話 カジノ
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最中に何かに悩み始めた……多分、名前が分からないんだろう…

 そんなシリカの様子を見て
「…リズベットよ」
「じゃあ、リズベットさん…お金、貰ってもらえますか?」
「いらないわよ。文句を言っちゃいるけど、あの後そいつの素材もレアなものもあって、かなり世話になっちゃったし……でもどうしてもって言うなら、あのトーナメントで優勝したら、お金も手に入るし……そうね、あなた達の武器強化とかもタダでやってあげる」

「「トーナメント?」」
 リズベットの言うことに、俺とシリカは同時に聞き返してしまった(シリカの手は数秒前に離れてる)
「そう、あの真ん中で大勢が騒いでるでしょ? あそこで今、トーナメントのエントリーを(おこ)なってるんだって…『誰が勝つか』っていう賭けもあるし、あんた達が出るならあたしがあんた達に賭ける…そうすれば3位までならあの時のお金も返ってくるし、優勝に賭けているならあまりも出るしね…あんた達倍率低そうだし…」
「ほっとけ…」
 ……確かに毎回俺は弱そうに見られるよな…悲しいことに…

「だから、その余り分であんた達の武器を強化か作ってあげるって言ったの……ついでにあたしの<武器作成>のスキルも上がるし、一石二鳥でしょ」
「まぁそうですけど…何で(きそ)うんですか、リズベットさん?」
 リズベットの理由は分かったが、シリカはトーナメントについての疑問を聞いた。

「…リズで良いわよ……あの真ん中の機械に攻撃を当てて、出た値…つまりその攻撃のパワーで競うらしいわよ。《筋力値》に自信のある奴が出るんだって…ちなみに[武器の使用とソードスキルは有り]…らしいわ」
「は? それだと、レベル差とかはどうするんだ?」
 俺も疑問に思ったことを、リズベットもといリズに聞いた。

「武器の使用っていっても、決められた武器らしいわよ。受付の時にレベルを言って、その時にそのレベルに合った攻撃力の武器を渡されるんだって……でも、レベルと名前はその時にならないと、他の人に教えないから、一回出場プレイヤーは番号を渡されてみんな集められるから、その時に出るプレイヤーの番号を見て、容姿とかで賭けるんだって……でもまぁ、今日は攻略組は会議らしいから、そこまでレベルの高い奴はいないと思うけど…」

「……そうか…」
 …そう、今日は攻略組のボス攻略会議の日だったのだ…まぁ今の俺には関係ないが…

「な、なら早速エントリーしましょうよ…」
 シリカはその話題を誤魔化すように、俺の事を急がした。
「…分かったよ、それじゃあ…リズ…で良いんだっけ? あの時は悪いと思ってるし、このままお詫びの お金も渡せないんじゃ気分悪いし…行ってくるよ」
「行ってきます、リズさん」
 そうリズに言って俺達がエントリーに行こうとしたら…


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