SAO:アインクラッド〜神話の勇者と獣の王者〜
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ふん!」
「なぁアスナ、よかったのか?」
「いいんです!」
不機嫌なアスナをしり目に、キリトはエギルに言う。
「悪いな。取引は中止だ」
「お、おう……なぁ、俺達友達だよな?味見くらい……」
「感想文を百字以内で書いてきてやるよ」
「ひでぇ!あんまりだ!!」
「ほらキリト君!さっさと行くわよ!」
アスナに首根っこをつかまれて、引きずられていくキリト。
「はははは……」
「相変わらず仲がいい奴らだ」
セモンとハザードも笑った。
***
アインクラッドの七十四層の迷宮区には、戦士型のモンスターが多数生息している。それらは平均的な強さではあれど、モンスターだからと言って実力を侮ってはならない。むしろモンスターだからこそ、人間にはできない戦い方をする者もいるのだ。
「なぁ、ハザード」
「なんだ?腹でも減ったのか?」
「いや。飯はさっき喰ったからいいんだけどさ。……この層が攻略されるのは、いつのことになるんだろうな」
「さぁな。マッピングはもう大方完了してるんだろ?」
セモンの問いに、ハザードはあくまでも平静に答える。
アインクラッドがいつ攻略されるのか、それはあらゆるプレイヤーが抱いているであろう疑問だ。同時に、それを知ることが希望ともなる。
「そうだよな……あとはボス部屋に突入して、ボスを倒すだけ、か」
「今日中に俺達だけで片付けるか?」
ハザードの問うたことは、常人には考えられないことだ。
アインクラッドの階層同士をつなぐ迷宮の最上階に潜むその階層のフロアボスモンスターは、皆が皆相当な強者だ。彼らの討伐は普通一つから二つのレイドパーティーからなる大規模討伐隊を結成して行われる。それを、たった二人で行おうなどと――――。
「う〜ん……いいや。やめにしておこう。俺らがたった二人でボスモンスターを倒しちゃったらまた騒ぎになっちまう」
「そうか……それもそうだな」
以前の失態を思い出してハザードはうなずく。
「ふぅ……あらかた片付いたか?」
「そうだな。しばらくPOPはないだろ」
セモンが首肯し、あたりを見回す。モンスターの気配はゼロだ。
「よし……。それじゃぁそろそろ主街区に戻るか?」
「そうだな。ふぁあああ……活動しすぎた。眠い」
「またかよ……」
ハザードはよく寝る。彼の実力は折り紙つきだが、その実力に変わるコストとして、極度の眠気の様なものが襲ってくるらしい。彼は時折ダンジョンの中で眠りこけることもある。
「迷宮区のど真ん中で倒れられても困るしな。帰るか」
迷宮区から出ると、貴重な転移結晶を使うのがもったいないので、多少面倒ではあるが徒歩で主街区に変えることにした。す
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