標的16 ディアナ
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毎日3人はディアナの監視を続けていた。しかし彼女はこれっぽっちも怪しいところは見せていない。むしろ普通の少女にしか見えなかった。
「あの人ホントにフィルマーレファミリーの人間なのかな?」
「何言ってるんですか10代目、あいつの手につけているのは間違いなくフィルマーレファミリーの奴らのですよ」
「う、うん」
翌日―
ツナが朝に一人で登校中の時突然後ろから声をかけられた。誰かはわからなかったがとりあえず振り向き際に挨拶を返した。
「おはよ・・・ディ、ディアナ!?」
驚いたツナはとっさに距離を取ってしまった。一切の殺気も気配もしなかったので、思わず体が動いた。
「ねえ、どうして転校してから私を監視したり、今のように避けたりするの?」
「えっ?だ、だって君フィルマ・・・いやなんでもないんだ」
ツナは万が一今までのが演技だったら、ということを考えて探りを入れてみたのだ。殺気もただ放っていないだけかもしれない、怪しく見せていないのも信頼を得てから襲うためかもしれないと思った。
「じ、実はオレが小さい頃誘拐されそうになったんだ。その人が君に似ていたからつい体が反応しちゃって、あははは」
とっさに言い出したのはあまりにもバレやすそうな嘘だった。しかしディアナは疑いもせずにシュンとなる。
「ご、ごめんね気を悪くさせちゃって」
「ううん大丈夫だよ、じゃあこれからもよろしくね、綱吉君」
ディアナはニッコリして言った。
突然名前で呼ばれてツナの顔は真っ赤になっていた。そしてふと思った。この娘は本当にマフィアなのだろうか、演技をしているようには見えなかった。それに超直感も彼女を悪い認識としてとらえなかった。結局何事もなくそのまま2人で登校した。
「10代目、もうあいつの監視はいいんですか?」
「う、うんもういいんだ、たぶん彼女はウソをついてないって思うんだ」
確信はなかった。しかし、彼女からは悪の波動というものをまったく感じなかった。
「それに今日朝1人で登校してる時ディアナに会ったんだ、でも襲ってこなかった、おかしいと思わない?」
「た、確かに、10代目を狙っているなら二人っきりになった時が唯一のチャンスのはずですしね・・・・・でもオレは、もう少し様子を見てみます」
そう言ってツナから離れた。
そして昼休み、ツナと山本が屋上で休んでいる時に事件は起こった。
ガシャン!!!
「キャアアアア」
突然のガラスの破壊音と聞き覚えのある悲鳴。
「き、京子ちゃんの声だ」
「行こうぜツナ」
二人はすぐに教室へ向かった。そして着いたとき獄寺が謎の男と対
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