暁 〜小説投稿サイト〜
オズのジュリア=ジャム
第十一幕その九

[8]前話 [2]次話
「お空にも行けるんだよ」
「あっ、魔法で足を人間のものにして」
「そうしてですね」
「気球とかに乗れば」
「そうしたことも出来ますね」
「そうだよ、そうしたこともね」 
 実際にというのです。
「出来るんだよ」
「そうなんですね」
「人魚もお空に行けるんですね」
「オズの国では」
「そうしたことも出来るんですね」
「そうだよ、そうしたこともね」
 本当にというのです。
「出来るのがオズの国なんだよ」
「不思議の国だから」
「だからですね」
「そうしたことも出来る」
「海からお空に行くことも」
「そうしたことまで」
「僕達も最初はそんなことが出来るなんてね」
 それこそというのです。
「思っていなかったよ」
「普通はそうですよね」
「そんなことが出来るなんてですよね」
「思わないですよね」
「海の中にいるのにお空に出るとか」
「とても」
「そう、想像もしてなかったよ」
 そうだったというのです、人魚の人達にしても。
「それが出来る様になったから」
「だからですね」
「それが出来る様になって」
「人魚の人達も嬉しいんですね」
「僕も行ったことがあるよ」
 そのお空にです。
「陸から上がって気球でね」
「あれを使ってですか」
「そうしてですか」
「そうだったんだ」
 まさにといいうのです。
「面白かったよ」
「そうですよね、海の中からお空の上に行くことも」
「普通はないですから」
「オズの国ならではで」
「それが出来たんですか」
「夢みたいだけれど現実だから」
 兵隊さんはそう思っていたのです。
「それが出来たんだからね」
「本当にそう思いますよね」
「夢みたいだって」
「けれどそれが現実だって」
「実際に体験出来て」
「本当にね、それとね」
 さらにお話する兵隊さんでした。
「魚人や他の種族の人も出来るからね」
「そうした人達もですね」
「海にいる他の種族の人達もですね」
「お空に出られる」
「そうなんですね」
「そうだよ、天使の人達とも会ったよ」
 彼等とも、というのです。
「そして精霊の人達ともね」
「ポリクロームともかしら」
 ジュリアは精霊と聞いて彼女のことを尋ねました。
「会ったかしら」
「虹の妖精の?」
「あのいつもひらひら踊っているね」
「うん、実は虹の妖精の雲まで行ったんだ」
「あっ、それでなのね」
「彼女とも会ったよ」
 そのポリクロームともというのです。
「そうしたよ」
「それは何よりね」
「オズの国のお空はお魚もいるしね」
 そして沢山泳いでいます。
「海に似ているところもあってよかったよ」
「オズの国のお空って凄いですよね」
 神宝もあのお空のことを思い出しています。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ